菅直人首相が国営諫早湾干拓事業(長崎県)で潮受け堤防排水門の5年間開門を命じた福岡高裁判決を受け入れ、上告を断念することを表明した。 野党時代に諫早湾干拓事業を批判し続けてきた「初心」を貫いた格好だが、長崎県は事前調整なしの一方的な上告断念に強く反発、鹿野道彦農水相の現地入りを拒否するなど、事態は混迷の一途をたどっている。 民主党政権が地元自治体や住民とトラブルになったのは、群馬県の八ツ場ダム