先日、あるテレビ番組の「昭和偉人伝」の取材を受けた。宅急便の生みの親の小倉について語れというのである。小倉を私は“官業を食った男”と命名している。旧国鉄の小荷物や郵便局の小包等のお役所仕事を食ったからである。しかし、そのため、運輸(現国土交通)省や郵政(現総務)省からは徹底して厭がらせを受けた。それでも小倉は怯まず、役所を訴えて、遂には路線許可等を認めさせた。世界に冠たる官僚国家の日本で、彼らと