【米国はこう見ている】上原&田澤のレッドソックスが来季世界一の大本命に急浮上!?
積極補強でブックメーカーのオッズがトップに
上原浩治投手と田澤純一投手の所属するレッドソックスが、今オフの超大型補強の効果で、早くもワールドシリーズ制覇の大本命となった。米大手ブックメーカーの「BOVADA」が来季のMLBオッズを発表し、今季はア・リーグ東地区最下位に終わったレッドソックスが、ドジャースと並び9倍でトップとなっている。
昨季のワールドシリーズ覇者は今オフ、王座奪回に向けて最も積極的な動きを見せている。シーズン終了直後には、フリーエージェント(FA)となった上原と2年1800万ドル(約21億円)で契約を延長。さらには、今年のワールドシリーズ制覇の原動力となったジャイアンツの「カンフー・パンダ」ことパブロ・サンドバル三塁手とドジャーズのハンリー・ラミレス遊撃手というFA市場の目玉打者2人を獲得した。
今季途中にアスレチックスにトレードで放出し、FAとなった元エースの左腕ジョン・レスター投手の争奪戦にも参戦しており、オーナーサイドは更なる出費を続ける方針を明らかにしている。
大補強で下馬評では一気に優勝候補本命にV字回復したレッドソックス、来季も充実した戦力を誇るドジャースに続くのは、ナショナルズの10倍。ア・リーグの強豪で、いずれも今季は地区優勝を果たしたタイガースとエンゼルスは4位タイの13倍で並んでいる。
田中のヤンキース、ダルビッシュのレンジャーズは低評価
ワールドシリーズ覇者のジャイアンツは15倍で6位。今年、ナ・リーグ中地区最下位だったカブスは、若手有望株の台頭とレイズから名将ジョー・マドン監督を引き抜いた効果で、一気に7位タイの17倍と躍進。和田毅投手の活躍も期待される。
わずか1勝差でワイルドカードでのプレーオフ進出を逃したマリナーズにもカブスと同じ17倍がつけられている。ここにきて岩隈久志投手にトレードの噂が急浮上しているが、ナ・リーグ中地区王者のカージナルス、ア・リーグ東地区王者のオリオーズとも並ぶ高評価だ。
一方、ワールドシリーズで惜敗したロイヤルズは21倍で、メッツと並ぶ11位タイ。2年連続でプレーオフ進出に失敗した田中将大投手擁するヤンキースは23倍。ダルビッシュ有投手の所属するレンジャーズは26倍となった。2球団は高騰する人件費と反比例し、低い評価を受けている。
けが人続出で低迷した今季のレンジャーズのように、大補強が結果につながらない場合もある。レッドソックスの積極的な動きは吉と出るだろうか。