羽生結弦 (撮影:フォート・キシモト)

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日本時間14日、ソチ五輪フィギュアスケート男子ショートプログラムでは、羽生結弦が史上最高得点となる101.45点を叩き出し首位に。高橋大輔は86.40点で4位、町田樹は83.48点の11位で翌日のフリーを迎えることとなった。

同日放送、日本テレビ「スッキリ!!」では、現地で取材を行っているトリノ五輪フィギュアスケート金メダリスト・荒川静香が男子ショートプログラムを解説。羽生の演技について「いや〜、素晴らしかった」と切り出すと、「会場で観ていても観ているほうが惹き込まれるくらい気持ちよさそうに滑っているように見えた。本人のコメントでは“足が震えるほど緊張していた”と言っていたんですが、全然感じなくて堂々とした素晴らしい演技でした」と絶賛した。

それでも羽生本人は自身の演技に満足することはなかったが、荒川は「もしかしたらフリーに向けて気を緩めたくないというのがあるのかもしれない」と察しつつ、「スピンで一つだけ最高レベルに上がらなかったものはあったのですが、観ている限りは全部本当によかったと思う。ジャンプに関しては文句のつけどころがないようないいジャンプ。軸もよかったですし、流れもよかった。一つのプログラムとして完成度は高かった」と改めて褒め称えた。

また、フリーの順番では荒川がトリノ五輪で金メダルを獲得した時と同じ21番目の登場となる羽生。「さっき気付きました。ゆづ、21番なんだと思って」と驚いた様子で語った荒川は、SP2位のパトリック チャンが22番手で登場することにも触れ、「羽生選手対チャン選手で金メダル争いがされるのかなと考えると、先に滑った方が後に滑る選手よりもいい精神状態で臨める」と続け、羽生に追い風であるとした。