ミランは8日のセリエA第23節で、ナポリに敵地で1−3と敗れた。クラレンス・セードルフ監督にとって、リーグ戦で初の黒星だ。

指揮官は驚きの動きを見せる。イニャツィオ・アバーテを2列目で起用し、アデル・ターラブを先発でデビューさせた。ターラブはすぐにゴールを決めるなどベストプレーヤーだった。だが、それは唯一の慰めだった。道のりは長い。セードルフ監督は就任した初日から、無意味な約束などすることなく、そう話していた。

セードルフ監督は試合後、まずは途中交代した際にFWマリオ・バロテッリが涙を見せたことからコメントしている。

「シンプルに、人としてのリアクションだよ。みんなそれぞれの気持ちの表し方がある。選手にこういうことがあるのは初めてではない。彼にとっては特別な時期だった。私にも何度もあったことだよ。彼は全般的に成長しなければいけない。カリアリ戦では素晴らしいプレーだった。今日は裏を突くことがうまくできなかったかもしれないね。彼は向上したいと望んでおり、私はそれに満足している。誰だってプレーが良くないときはある。だが、バロテッリは特に問題ないと思っているよ」

チームのパフォーマンスについては、次のように分析している。

「前進できなかったのは確かだ。でも、私は違う目で一定のメカニズムを見ている。我々は真っ二つに分かれてなどいない。チームは互いに助け合っていたと思う。良いところを引き出すのは私の仕事だ」

「ほかにポジティブなことも目にした。我々はある準備をしてきたが、カカーと本田(圭佑)を熱で失ったんだ。(リッカルド・モントリーヴォのベンチスタートについては)次の試合だけを考えることはできない。計画が必要だ。チャンピオンズリーグで我々はモントリーヴォと(サリー・)ムンタリ抜きで戦わなければいけない。(マイケル・)エッシェンと(ナイジェル・)デ・ヨングを同時に起用したことのないままでいるわけにはいかなかったんだ」

「マイケルはこれまであまり試合に出ていなかった。試合勘が必要なんだよ。モントリーヴォは良かったと思っている」

「ターラブ? 素晴らしい試合をしたね。見事なデビューだった。プレーにすごいクオリティーを与えてくれたし、素晴らしいゴールを決めたね」

DFフィリップ・メクセスをキャプテンにしたことについては、このように述べている。

「彼は少し外れていたが、このグループの一員であることを感じるのに、キャプテンマークを彼に渡すことでさらなるモチベーションになると思った」