フェラーリの損害以外は、ハッピーエンドになるかと思われた。だが、元ミランで冬にモンペリエへ移籍したFWエムバイェ・ニアンは、裁判に出なければいけなくなる。2日に練習へ向かう際の交通事故に関して説明を求められ、モンペリエ警察から呼び出されたのだ。

無傷だったニアンは、事故後すぐに自分は運転していなかったと語った(ツイッターでもコメントしたがその後削除)。だが、捜査している警察は誰がハンドルを握っていたかを知りたがっている。ニアンの一部親族も聴取されたようだ。さらに、19歳のニアンの免許証が有効だったかも疑われている。

弁護士は、ピッチで見事なスタートを切った(4試合で3ゴール)ニアンが「自分の責任を認めた」とコメント。「言い訳を警察に謝罪した。自分がやったことを恥じ、その結果について代償を払う用意ができている。裁判でも、金銭的にも」と話している。

事故のときに一緒にいたチームメートのニコラ・サン=ルフも警察から事情聴取されたが、クラブのスポーツディレクターに付き添われて12時ごろに警察を後にしている。フェラーリを運転していたのがニアンと認めたのかもしれない。

ニアンは危険運転や免許取り消し中の違反運転、連絡義務違反の罪に問われるかもしれない。その場合、最長で5年の実刑、7万5000ユーロ(約1040万円)の罰金となる可能性がある。ニアンが車関連の事故を起こすのは初めてではない。ミランに加入したばかりのときも、未成年にもかかわらず、ニアンは運転中に警察に停止させられた。当初はホテルに身分証を忘れたと述べ、次に当時のチームメートだったアルマン・トラオレの振りをしている。