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ペットとして人気のジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスター。人に慣れやすく、一緒に遊ぶ楽しさがあるのも魅力です。そんなハムスター、後ろ姿が格別!という飼い主さんも多いようですね。でも、どうしてこんなにハムスターのしっぽは短いのでしょうか。

■ハムスターのしっぽの長さ

短いと言われるハムスターのしっぽ。具体的にはどれくらいの長さがあるのでしょうか。もちろん種類や個体によっても異なりますが、ゴールデンハムスターで、およそ1センチ。まさに「チョロっとした」という形容詞がぴったりの長さですね。しかし実際には、毛で隠れている部分があるので、「見た目よりは長い」と言えます。

■なぜ短いの?

ハムスターはネズミの仲間。そしてネズミと言えば、長いしっぽが特徴的です。ネズミはしっぽで走るときのバランスを取り、落下しそうになった場合には、何かに巻きつけ体を支えます。これはネズミだけに限った特徴ではありません。木の上を走り回るリスなども同様。また、人間も綱渡りをする際には、長い棒を持ち、バランスを取りますよね。

しかし、ハムスターは、こうした機能を必要としません。それはもちろん、木に登らないから。落下の心配もないので、どこかに巻きつけるような長さも必要ありません。不要な機能であるため、徐々にしっぽが短くなったと考えられています。

■ハムスターのしっぽの役割は?

こうして短くなったハムスターのしっぽ。今では何の役割も担っていないのでしょうか。

もちろんそんなことはありません。後ろ足で立ち上がるときには、しっぽを使っています。手を使って食べ物を食べるときにも大活躍。三点で体を支えることで、より安定した姿勢を保つことができるのです。

ちなみに、この短いしっぽにも骨があり、おしりを強く打つことで骨折する危険性があります。手の上に乗せてスキンシップ…なんて時には注意が必要です。

■しっぽが長いハムスターも!

ちょろっとしたしっぽが魅力のハムスター。しかし中には、しっぽが長めのハムスターもいるのです。チャイニーズハムスターという種類で、体長およそ10センチ、3センチほどのしっぽを持っています。もちろんネズミと比べると短いのですが、ハムスターの中では「立派なしっぽ」だと言えるでしょう。このハムスターは少しなら木に登ることもできるので、そのために必要なしっぽだということですね。

(ファナティック)