中国大手検索サイト百度の掲示板に「客観的に言って、日本のサッカーファンの民度は高くないよな」というスレッドが立てられた。スレ主の主張に対して、中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

**********

 スレ主は、26日に行われたAFCチャンピオンズリーグの浦和レッズ−広州恒大戦の試合で、複数の浦和レッズサポーターが中指を突き立てている写真を紹介。日本人のサポーターは民度が低いと主張したころ、次のようなコメントが寄せられた。

・「まあ日本人も全員が良い人ではないからな。比率の問題だ」・「どこでもフーリガンというのはこんな感じでくだらない輩(やから)だ」・「これはどこから見てもフーリガンだろ。どの国にこの種の人間がいない国がある? やっぱり比率の問題だ」

 など、日本を擁護するコメントが寄せられた。ほかにも、「負けた時に良くある心境」、「ごく正常な表現」、「そもそもサッカーファンというのはみんな低民度」などのコメントもあった。

 しかし、スレ主に同意する意見も多く、「なぜ中指を立てる? 試合に何か不公平なことでもあったか? 」、「なぜこんなことを? 試合に負けたからか? これはおかしい」と疑問を呈するユーザーや、「もし日本人は民度が高いと思っているのなら、それは夢幻にすぎない」というコメントもあった。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグが26日、中国広州市で行われ、浦和レッズは中国の広州恒大に0−3で敗れた。5年ぶりにACLへの出場となった浦和レッズだが、アウェーで中国スーパーリーグ王者の広州恒大に終始主導権を握られ、苦しい展開が続いた。前半16分に失点すると、後半20分にも失点して突き放されると、後半ロスタイムにはオウンゴールで3失点。0−3で完敗した。

 2010年、中国で行われたアジア競技大会サッカーの日本−中国戦で、中国人サポーターは日本の国歌斉唱の最中に大ブーイングを浴びせた。日本からは中国人サポーターの行為に大きな反発の声があがったが、今回の日本人サポーターの行為も、中国人からすれば“当時の中国人サポーターによる行為と大して差がない”と言えるのではないだろうか。

 中国では「日本人、少なくとも現在の日本人は礼儀正しく、民度も高い」という認識がほぼ定着しており、多くの中国人ネットユーザーはスレ主が紹介した写真を見て驚きを示した。(編集担当:畠山栄)