1月2日、千野志麻アナ(35)が運転する乗用車で男性をはね、死亡させる事故を起こした。現場となったのは、静岡県沼津市内にあるホテルの大駐車場。見通しもよく事故など起きようもなさそうだが、事故当時、現場は日が暮れ薄暗かったという。車には4歳の双子男児と3歳の長女も同乗しており、愛児たちの眼前での出来事だった。

「事故後、千野アナは憔悴しきった様子で警察の取り調べに応じていたそうです。また、所属事務所関係者には『取り返しのつかないことをしてしまった……』と繰り返し話していたと聞いています」(芸能関係者)

彼女は今後、どうなるのだろうか。自動車の死亡事故に詳しい弁護士はこう語る。

「悪質な事故でなく社会的地位があり家族もいるため、逮捕されず書類送検され、その後、在宅起訴という流れになるでしょう。おそらく自動車運転過失致死罪で起訴され裁判が行われることになりますが、開始時期は早くて3カ月、遅い場合は1年先になります。過去の事例と照らし合わせれば禁固1年、執行猶予3年ほどになると思われます。損害賠償は平均的には5千万円前後程度。どれくらい反省しているか、被害者遺族へ謝罪を尽くしているかなども刑を決める際の材料になりますから、遺族に数百万円の“お葬式代”などを支払うことも多い。また有名人の場合、数年間は謹慎するケースも見られます」

しかし金銭や時間だけでは解決されない問題もある。被害者家族にも加害者家族にも消えない“心の傷”が残るのだ。前出の弁護士が続ける。 

「被害者遺族に対する贖罪の日々は長きに渡るため、精神的負担は一生背負っていくことになるでしょう。お葬式に伺っても罵声を浴びて追い返されたり、その後の面会も拒否される場合がほとんど。それでも、時間をかけ誠意を尽くし続けることで、遺族が理解してくれる日を待ち続けなければなりません。また事故によって、加害者家族が崩壊してしまうケースもあります。夫婦喧嘩がたえず離婚してしまった人もいますし、子どもに大きなトラウマを与えた結果、親子関係がうまくいかなくなった人もいました。加害者家族の苦しみもまた、続くことになるのです」