まさかデジカメでATOKやGoogleマップが使える日が来るとは!ニコンのAndroid搭載デジカメ「COOLPIX S800c」をAndroid端末として使ってみた【レビュー】
カスタマイズはAndroid端末の楽しみの一つ! |
9月27日発売のAndroid搭載デジタルカメラ ニコン「COOLPIX S800c」。有効画素数1602万画素、25-250mmの手ブレ補正機能付き光学10倍ズームレンズを搭載したスタイリッシュなデジタルカメラである。
今回は、COOLPIX S800cをAndroid端末としての使い勝手をチェックしてみたいと思う。
COOLPIX S800cのホーム画面は、ホーム/ドロワー切り替え式の標準的なものとなっている。ドック部分には、ホーム画面が切り替わっても撮影、ドロワー、再生がすぐできるよう配慮されている。
電話アイコンが見えるが通話機能はない。ホームを入れ替えることで、自分に使いやすいようにカスタマイズできるのがAndroid端末の良いところ。
日本語入力は、フリック機能の無い標準的なIMEがインストールされている。トグル入力で十分と言う人もいるとは思うがやはりフリック入力を使いたい。
というわけで、ATOKをインストール。
フリック入力だけではなく、キーのサイズやQWERTYキーを使えるなど色々便利になりかなり使いやすくなった。
COOLPIX S800cのストレージは、microSDではなく標準のSDカードとなっている。microSDカードをSDカードアダプターに入れてストレージとして使用可能だった。
このストレージの管理部分がデジタルカメラとしてみるとマイナス要素となっている感もある。
通常デジタルカメラの場合は、簡単にSDカードをフォーマットできるが、Androidの場合はアプリの管理領域など様々な関連づけがされているため、SDカードのフォーマット時に消失するデータが分かりづらいのと、そもそもフォーマットが簡単ではないと言う点がある。
「ストレージのマウント解除→初期化」という操作が初心者にはハードルが高いような気もする。
そのストレージに音楽データを入れれば、当たり前だが内蔵のミュージックプレイヤーで再生することができる。ただし、イヤフォン端子が用意されていないため、内蔵スピーカーからの再生となってしまう。とはいえ、デジタルカメラで撮影中にBGMが流れるのはなかなかシュールで面白い。
イヤフォンで音楽や動画を楽しむには、Bluetooth接続でBluetoothアダプターやヘッドセットを使用する。ペアリングは一般的なAndroidと同じ操作なので、特に難しいことはない。Bluetoothデバイスからの再生コントロールやボリューム変更も可能だ。
「Lineカメラ」などのカメラアプリをインストールしてみたが、残念な事にズームレバーなどは無反応だった。一般的なカメラアプリではAndroid標準のカメラとして動作するが、COOLPIXのハード的な部分は専用のカメラアプリ以外では使えないようだ。
GPSを利用したGoogleマップが使えるので、Wi-Fiルーターなどを使用することで出先でも地図の確認も簡単にできる。撮影中にスマートフォンを探すことなく、COOLPIXでちょっとした調べ物ができるのは便利かも知れない。
COOLPIX S800cの残念な点は、USBコネクタがコンパクトデジタルカメラ用であることだ。これがMicro USB端子だったら、外部バッテリーの共有や、データの取り込みもAndroidと共有できて便利だったのだが……。
COOLPIX S800cは、スマートフォン的な使い方をしつつ、さらに充実のカメラ機能が楽しめると考えると、なかなか面白い端末だと思う。
ただ、Android端末のハードとしては数周遅れの感も否めない。Android部分は、純粋にカメラプラスαとして捉えると良いだろう。
記事執筆:mi2_303
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