米ニューズウィークの竹島報道、韓国政府「日本偏重」と抗議
韓国政府は米ニューズウィーク誌アジア版で「日本への偏重」が見られる記事が掲載されたとして抗議を示し、韓国の立場を反映した記事を掲載するよう要求した。中国メディアの環球時報(電子版)が8日に報じた。
ニューズウィーク誌アジア版は記事で「竹島(韓国名:独島)は1905年より日本に編入されており、韓国を併呑する前から日本の領土だった」と説明し、韓国について「島を武力で占領した」と報じた。さらに、李明博(リ・ミョンバク)大統領が竹島を訪れたことを「政治家として疑問を抱く」と批判した。
さらに同誌は、日本は数十年前から竹島問題を国際司法裁判所(ICJ)に共同で提訴すべきと提案してきたが、韓国が拒否を続けていることも指摘。韓国の外交通商部は6日、「問題となっている記事は偽りであり、日本をえこひいきしている」と非難した。
ニューズウィーク誌アジア版の記事に対する韓国政府の反応に、中国人ネットユーザーからは「日本であろうと韓国であろうと、米国が中国とロシアを牽制するための駒にすぎない。かわいそうな日韓はそれに気付かず、自分のほうがすばらしいと日々言い争っている」との声が聞かれた。
また、「韓国は分かっていない。米メディアが日本を支持するのは、日本のほうがより反中だからだ。誰が米国に利益を与えるかで正しさを判断し、その者を支持する。これこそが米国の正義なのだ」と批判した。(編集担当:及川源十郎)