中国の掲示板サイト虎撲の掲示板に「なぜ日本やドイツは宇宙工学の分野をやらないの?」というスレッドが立てられ、スレ主の質問に対してさまざまな回答が寄せられた。

 スレ主は、日本もドイツも重工業の分野では世界トップレベルなのに、なぜ中国のように宇宙工学の分野を扱わないのか、中国でさえ有人宇宙飛行ができるのに日本やドイツができないのはなぜか?と質問している。

 これに対して、禁じられているから、ロケット技術は弾道ミサイル技術に相当するからだ、などの意見もあったが、ユーモアで返答する意見もあり、ドイツは車を売るのに忙しくて、日本はガンダムがすでにあるからだ、という意見があった。

 また、実際は日本もドイツも宇宙工学分野で技術を持っているというコメントもあり、ドイツには航空宇宙センターがあるし、日本も最近はやぶさが小惑星からサンプルを採集して戻ってきたことを指摘する意見があった。

 ほかにも中国と日本やドイツとでは方向性が違うという意見もあり、「中国は人口世界一で安保理の常任理事国だが、日本とドイツは敗戦国だ。中国が求めるのは各分野の最先端技術で特に意義深い宇宙航空分野だが、日本ドイツは地球上でもっとも優れた車と家電を作っていればそれで十分」というコメントがあった。

 しかし冷静な意見もあり、「日独は宇宙技術があるが意味がないからやらないだけだ。お金を庶民の生活改善のために使っているのだ。米国でさえ月面着陸後は予算を減らしたのに、中国は大いに宇宙の分野にお金をかける。それは国内の矛盾から目をそらすためだ。貧しい子どもは学校にも行けず、重病の農民は家で死ぬのを待つだけ、食品安全基準すらないのに、宇宙工学だなんて笑っちまう」という意見もあった。(編集担当:畠山栄)