来月4日から12日まで、オランダ・チェコ・イタリアで実施される予定の、第2回MLBヨーロッパツアー。このイベントに、ミルウォーキー・ブルワーズの主砲にして、阪神でもかつて活躍したセシル・フィルダーの息子、プリンス・フィルダーが参加することが明らかになりました。

 今シーズンは打率.299、38本塁打、120打点をマークしたフィルダー。本塁打と打点は、二冠王に輝いたマット・ケンプ(ロサンゼルス・ドジャース)に次いで、いずれもナ・リーグで2位という素晴らしい成績となっています。豪快なアッパースイングから、信じられないような飛距離の一発を量産する、MLBを代表する巨漢スラッガーである彼は、鈍足ながらも懸命に先の塁を狙う姿や、父親の活躍等も相まって、日本でも高い人気を博しています。

 そんなスーパースターのフィルダーは、このたびオランダ出身のリック・バンデンハーク(ボルティモア・オリオールズ)が企画した、このイベントへの参加手続きを完了。ユトレヒト(4日)、アムステルダム(5日)、プラハ(9日)、パルマ(12日)の各都市での野球教室に参加することになりました。最近は、ヨーロッパでも限定的ながらMLBの放送はされるようになっており、ダントツのネームバリューを持つ彼の参加は、かの地の野球人たちの注目を大いに集めることになるでしょう。なお、フィルダーとバンデンハーク以外の、参加メンバーの顔ぶれは以下の通りとなっています。

・トニー・クラーク(サンディエゴ・パドレス)

・ロジャー・バーナディーナ(ワシントン・ナショナルズ)

・マイク・スタントン(フロリダ・マーリンズ)

・デクスター・ファウラー(コロラド・ロッキーズ)

・フランシスコ・セルべーリ(ニューヨーク・ヤンキース)

・アダム・ジョーンズ(ボルティモア・オリオールズ)

 今回も、そうそうたるメンバーを揃えたヨーロッパツアー。大成功に終わった昨年度に続いて、今年も大西洋をまたいだ、素晴らしい化学反応が起こせればいいですね。