まぶたの上に瞳を描く「目玉メイク」で登場したLADY GAGA。会場から起きた笑い声を聞いて「何か可笑しいですか?」とトボける場面も…。 (撮影:野原誠治)
 2002年の初開催より、今年で10年目を迎えるMTVの音楽授賞式「VMAJ」。今年は震災を受けて“AWARD(授賞)”から“AID(支援)”へと生まれ変わり、「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」として6月25日に幕張メッセ・イベントホールにて開催。趣旨に賛同した多数のアーティストが国内外から参加を果たした。

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 14時半に行われたレッドカーペットに続き、18時から行われた授賞式では、オープニングにLADY GAGAが登場。「The Edge of Glory」と「Born This Way」の2曲を披露した。

 ステージ後には100媒体200名の報道陣による記者会見が行われ、GAGAはMCにハグをすると、フォトセッション中にサングラスを外し、まぶたの上に瞳を描く奇抜なメイクを披露。報道陣から笑いが起きると「何か可笑しいですか?」と笑顔で答え、なごやかなムードの中でインタビュ―へと進んだ。

――まず今回の日本での新曲初披露という形になりましたけども、今日のライブの見所、それから本日のファッションのこだわりを教えて頂ければと思います。

LADY GAGA:今日のパフォーマンスなんですけれども、実は私の想像した物語が土台になっています。その物語というのは、自分の髪の毛で作られたクモの巣に自分が絡まってしまって動けない状態になっているんですね。その中で非常に苦闘し、でも自分の情熱でもってクモの巣から自分を解き放つことができた、苦境を乗り越えることができた。それを今まで1曲目の「The Edge of Glory」を歌う時に思い描いていました。そこで登場するクモによって自分はその苦境を乗り越え、また生まれ変わることができたという物語です。そして、この物語というのが今の日本の状況に当てはまるのではないかということで、みんなで結束を固めて、情熱をもって前を向けば、必ずどんな苦境も乗り越えられるだろうという思いを込めて、パフォーマンスを行いました。また、ピアノのクモなんですけど、これは六本木にある有名なクモの彫刻を観て、それをお手本にして、インスピレーションのもとにして作りました。六本木が自分の大好きな場所の一つにあるので。そういった物語になってます。

――今も世界中を飛び回られていると思いますけど、日本のリトルモンスターたちの特長はどんなものがあるでしょうか??

LADY GAGA:日本のファンが本当に大好きです。日本のファンのどこが素晴らしいかと言うと、本当に純粋に心から音楽、そしてアートを愛して、楽しんでくれるという所なんですね。私は心の底からショービジネスというものを愛していますので、私も日本に来るとみんなの純粋な音楽やアートに対する情熱や楽しみ方というのをすごく肌で感じることができます。なので、できることだったら日本に住みたいなと思う程、本当に日本のファンには刺激をもらっています。教訓は、今日のパフォーマンスはまさに日本のカルチャーからも影響を受けていますし、本当に日本に来ると日本のファンから非常に勇気と元気をもらっています。なので今日こうして呼んで頂いて、ショーのオープニングを務めさせて頂いたことも光栄に感じております。

ーー今回の「VIDEO MUSIC AID JAPAN」への出演になりますけど、本当に観ていた多くの視聴者の方、そしてファンの方はもちろん、日本のたくさんの人達が勇気づけられたと思います。日本のファンへの、そして日本の人々へのメッセージをお願いします。

LADY GAGA:日本のファンにまず大きなありがとう。そして大きな『愛してます』という言葉を伝えたいです。私自身決して多くのものをもって生まれてきたわけではありません。今の自分になるまでに多くの努力もしてきましたし、とにかくすごく戦ってこなくてはなりませんでした。なので、今日のパフォーマンスを観た人達が、まず日本の夢、子どもの夢、未来に向けての夢というものを、とにかく夢をもつことが大事だということを感じ取って頂ければと思います。

MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN - 公式サイト