元サッカー日本代表監督のフィリップ・トルシエ(オマル・トルシエ)氏が中国国内スーパーリーグの深セン・マオタイルビーの監督に就任し、間もなく中国スーパーリーグが開幕するが、トルシエ氏はスーパーリーグのことはほとんど知らないことが分かった。新浪が報じた。

 スーパーリーグでは、各チームは5人の外国人選手枠があり、うち1人はアジア枠であるが、トルシエ氏はアジア枠の存在を知らず、また、開幕戦で対戦する相手が、昨年準優勝チームであることも知らなかったという。

 トルシエ氏は「中国スーパーリーグでは、アジア選手を起用できるのか?」、「日本選手はここでやっていけるか?サッカーファンから粗暴な扱いを受けたりしないか?」と質問。中国メディアの記者からは「こんな簡単なことが、白い魔術師の口から出るとは思いもしなかった」との声があがった。トルシエ氏はスーパーリーグで中国人以外のアジア人選手を1人登録できることを知ると、うれしそうにほほえみ、「日本から1人探してきて中国でプレーしてもらおう」と語った。

 開幕戦の相手が昨年のリーグ戦で準優勝したチームであることを知ると、厳しい表情で「この試合は難しい試合になる。これは恐らく中国スーパーリーグでもっとも大きな挑戦となるだろう。準優勝チームということはAFCチャンピオンズリーグに参加するのだから。その時になったら、相手に関する資料を集めて準備をする」と語った。

 さらに、トルシエ氏は何かを思い出したかのような笑みを浮かべ、「君がスパイになって、われわれに資料を提供してくれたまえ」と語ったという。(編集担当:畠山栄)



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