サンプドリアFWアントニオ・カッサーノのミラン移籍がほぼ決まった。21日、同選手はミランと2014年までの契約にサインするだろう。サンプドリアのリッカルド・ガッローネ会長は、ミランからのオファーを受け入れた。カッサーノの古巣レアル・マドリーに支払わなければならない500万ユーロ(約5億5000万円)について、ミランとサンプ、そしてカッサーノ自身が平等に分けることとなったのだ。

リーグの仲裁機関は16日、サンプドリアが求めていたカッサーノとの契約解消を認めなかったものの、同選手に対して報酬半減と1月31日までの停止処分を科している。その夜、ミランのガッリアーニ代表取締役とブライダGM(ゼネラルマネジャー)、そしてカッサーノの代理人であるボッツォ氏が会談し、14年までの契約で合意に至った。このときはレアルに対する補償金支払いが問題として残っていたが、それが解決した形だ。

ミランは27日からドバイでリーグ再開に向けたキャンプを行う。カッサーノはこれに合流するだろう。移籍が正式発表されるのは、マーケットが開く1月3日となる。だが、サンプとレアルはすでにカッサーノに対し、新チームで練習する許可を与えた。

カッサーノが最後にピッチに立ったのは、サンプが1−1で引き分けた10月24日のインテル戦。今季のセリエAでは7試合に出場し、4ゴール2アシストを記録している。同選手にとっては、まず試合勘を取り戻すことが最初の目標となるだろう。