中国のインターネット・メディアは21日、日本で発行されている華字紙・新華僑報を引用して、裸体に料理を盛り付ける「女体盛り」のアルバイトをしたという、中国人女性の手記を紹介した。女性は「生活費と学費のため、やむをえなかった」などと記したが、コメント欄には、女性本人を非難する書き込みが多く寄せられた。

 女性は、日本人と結婚したおばを頼って、ひとりで北海道に渡った。しかし、おばの夫はすでに死去しており、一家は生活に困ることになった。希望していた美術大学に入学するにも、学費がなかった。おばの勧めで、3歳年上のおば夫婦の娘、安子とともに、「女体盛り」のアルバイトをすることになった。

 面接に合格したが、「裸で横たわり、体に卵や水の入った酒盃(はい)を置いて、長い時間にわたって動かないようにする」など、1カ月にわたる訓練は厳格をきわめたという。

 訓練が終わり、実際に働くことになった。全身をきれいに洗って横たわると、全裸の体の上に寿司(すし)が並べられた。乳房と陰部は露出するように並べられた。

 浴衣姿の客らは「女体盛り」に慣れているようで、寿司を平然と食べながら、胸や腹、太ももについて感想を言い合った。酔って陰部にさわる客もいたが、規則があるので一切動くことはできなかったという。

 給料は相当によかったので、念願の美術大学に通うことができた。夜の「女体盛り」のアルバイトは1年続けた。学費が十分にたまったので、やめたという。卒業してから中国に戻ったが、屈辱を味わいつづけたおかげで、今も「女体盛り」の文字を見ただけで、心が痛むという。

 女性の手記には、「幼いころから幸福な家庭で育った」、「父母は芸術大学の教師で、私も大学を卒業した。安子はたいした学歴がなく、よい仕事に就けなかった」、「女体盛の仕事をするには、『処女であること』との条件があった。私は処女だった。安子はとっくに処女でなかったが、自分を処女と言い、年齢も6歳若く、20歳と言った」、「聞くに堪えない下品な話をする客もいた」、「初めて給料をもらったとき、私はつらくて大泣きした」など、自分をよく言い、他人を批判・非難する部分が多い。

 手記に対して、女体盛のアルバイトをした女性を非難するコメントが多く寄せられた。だれも同情しないぞ、芸術と中国国旗を汚した、死んでしまえ、中華民族の面汚し――など、かなり口汚い罵倒(ばとう)も目立つ。「よい家庭に育った」と記した部分への非難もある。日本文化は変態文化など、日本に対する批判もあるが、それほど多くない。ただ一言、「バカ」と書いたコメントもある。(編集担当:如月隼人)



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