ブラジル代表と共に南アフリカW杯の優勝候補に挙げられているスペイン代表。バルサの選手を軸として、それにカシージャス、シルバ、セスク、ビジャ、F・トーレスといった選手達が加わり、魅力的なサッカーと勝負強さを持ち味としている。

 そんなスペイン代表だが、心配なのが怪我人だ。バルサはリーガとCLで試合数が増えている。イニエスタは、今シーズン3度目の肉離れで戦線離脱。1ヶ月プレーすることができない。その他、セスクはすでに今シーズン絶望でW杯へ向けてコンディション調整に入る。ヘスス・ナバスも足首の捻挫で苦しんでいる。

 ビジャ、シルバといったところも最近は良いが、バレンシアでコンスタントに試合に出場できない時期が続いた。スペイン代表には怪我持ちの選手が多く、ハードスケジュールによる疲労困憊からW杯どころではない選手が出る可能性は高い。

 そうなると今シーズンブレイクしているペドロやハビ・マルティネスといった若手選手にも代表入りのチャンスが巡ってくるかもしれない。W杯優勝には救世主となる選手が必要なだけに通常のメンバーに加えて、驚きの活躍をしてくれる選手が必要となる。怪我との戦いも含めて、W杯への厳しい戦いはすでに始まっている。

(スペイン通信)