ユヴェントスを率いるアルベルト・ザッケローニ監督が5日、セリエA第27節フィオレンティーナ戦の前日記者会見に臨んだ。

ユヴェントスはいつか、決断を迫られることになる。「リーグ戦で前進することと、ヨーロッパリーグ(EL)で勝ち進むことの両方を同時進行していくのは簡単じゃない」。ザッケローニ監督は、2つの大会を戦っており、今はそのどちらも諦めたりはしない。ただ、一つを選ぶことになるなら、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権ということになるようだ。

「これからの試合は、どれも非常に重要なものだ。順位を上げていかなければならない。CL出場権獲得を狙うクラブは多いから、止まってはいけないね。4位の座が偉業だとは思わない。(0−2で敗れた前節)パレルモ戦を分析したよ。(FWファブリツィオ・)ミッコリの見事なシュートと、我々のミスで2点を奪われた。そうやって言うのは簡単だ。試合についての分析は、90分を通してやらなければいけない。我々には若干のスピードが欠けていて、前線での無駄が多かった」

それでも、フィオレンティーナ戦では長期離脱を強いられていたFWヴィンチェンツォ・イアクインタが久々に戻ってくるという朗報もある。

「我々は今週の練習でチェックしたよ。何人かの選手については代表戦に行っていたから、今日検査を行うことになった。イアクインタはたくさん練習したね。最近ではトップチームに加わっていた。ひざの問題は小さくなってきたようだ。100パーセントではないとしても、フィオレンティーナ戦でチームを助けてくれると思うよ。モチベーションという点でもね」

また、MFジエゴのコンディションについても触れている。

「彼の現在の問題はフィジカルにあると思う。気持ちではないね。1週間で3試合もこなしているんだ。簡単なことではないだろう。彼が100パーセントの状態だと考えることはできない。今は80パーセントといったところだね。昨シーズンはヴェルダー・ブレーメンでUEFAカップの決勝とドイツ国内カップ戦の決勝まで進んだって? 今よりも良かったということだろう。ドイツではすでに長くやっていたからね。ここユヴェントスのプロセスはより長いものだ」

フィオレンティーナを率いるチェーザレ・プランデッリ監督は、来シーズンからユヴェントスを率いる可能性があると言われている。しかし、ザッケローニ監督にとっては興味のないことのようだ。

「彼のことはリスペクトしているよ。人としても監督としてもね。最高レベルの指揮官だろう。ユヴェントス監督就任の噂? 将来のことは問題ない。私の契約は6月30日までだ。今シーズンの目標を達するためにここにいる。その後のことは、今のところ興味がない」