Windows 7の新機能「ジャンプリスト」

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Windowsは親切で使いやすいインターフェイスではあるが、反面、操作が回りくどく煩雑だ。慣れてくるにつれて「もっと素早く操作できないものか」と思ったことは、誰しも一度くらいはあるだろう。

たとえば、Internet Explorerがそうだ。一度巡回したサイトは履歴に記録されるが、ひとたび最小化してタスクバーに収納すると、とたんに面倒になる。
再び使うときには、ウィンドウを元の大きさに戻し、プルダウンメニューから過去の履歴を参照したりしなければならない。毎日、情報収集のためにネットを巡回している人にとって、毎回、こんな操作が必要だとイライラもおきようというものだ。

こんなとき便利なのが、Windows 7から新たに追加された機能「ジャンプリスト」だ。「ジャンプリスト」を使えば、タスクボタンから過去に巡回したサイトを一発で選択できるし、Internet Explorerは自動的に元の大きさに戻るのだ。

今回は、イライラする操作を飛び越す新機能「ジャンプリスト」についてみてみよう。
■右クリックで仕事もはかどる - ジャンプリスト
タスクバーにあるタスクボタンは、Windows上で複数のアプリケーションを起動した際に、使いたいアプリケーションを素早く切り替えるために存在する。そんなタスクボタンの上にマウスカーソルを合わせてマウスの右クリックボタンを押すと、小さなメニューが表示されるだろう。

このメニューは、アプリケーションごとに若干異なるが、Windows VistaまでのWindowsであれば、おおむね下記のようなメニューが表示されるはずだ。
・元のサイズに戻す・移動・サイズ変更・最小化・最大化・閉じる
・重ねて表示・上下に並べて表示・左右に並べて表示・グループの最小化・グループを閉じる

Windows 7では、このメニューに「ジャンプリスト」という名前が付き、仕事が効率的に処理できるような配慮がみられる。

たとえば、Internet Explorerでは「ジャンプリスト」で過去にアクセスしたWEBサイトの履歴が表示される。そのままサイトを選択すれば、選択したサイトに即座にアクセスできるなど、利便性が大幅に向上しているのだ。
画面1 Internet Explorerのジャンプリスト(Windows 7)画面2 Internet Explorerのジャンプリスト(Windows Vista)
ファイルエクスプローラでは、頻繁にアクセスするフォルダのショートカットが表示される。これにより、ファイルのコピーや移動といったやりとりが現行のWindowsよりもスムーズに行える。
画面3 ファイルエクスプローラのジャンプリスト(Windows 7)画面4 ファイルエクスプローラのメニュー(Windows Vista)
Windows Live Messengerにはさらに大きな辺かが見られる。メッセージの送受信や在席状態の変更などのコマンドもジャンプリストから操作できるようになっているのだ。
画面5 Windows Live Messengerのジャンプリスト(Windows 7)画面6 Windows Live Messengerのメニュー(Windows Vista)

以上のように、ジャンプリストは地味な機能だが、本機能によりWindows 7の操作性は格段に向上したと言ってよいであろう。


参考:
Windows 7 ホームページ

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