西野名菜(撮影:野原誠治)
 1月28日にシングル「Open your eyes」でデビューを果たした西野名菜。4歳よりクラシックバレエ、小学2年からフィギュアスケートを始め、2度の全国大会に東京代表で出場。安藤美姫らと三回転ジャンプを競うなど将来を嘱望されるも、体の成長と共に選手の道を断念した過去をもつ彼女。中学2年の時に最年少で出場したボーカルコンテストに準優勝して以来、ライブなどで歌声を披露し、ダンサーとしても現在放送中の日本テレビ系「SUPERCHAMPLE」や多数のイベントに出演している。

――振り返って、小さい頃はどんな女の子だったと思いますか?

西野名菜(以降、西野):ちょっと変わってたなと思います。常に何かをしていたので、友達と遊んだりという記憶があんまり無くて。結構、自分の世界に没頭するタイプでした。

――集団でトイレに行くようなタイプの女の子ではなかったと。

西野:もう全然。結構、学校で一人な感じでした…ちょっと印象悪いんですけど(笑)。

――群れるのではなく、一匹狼的な。

西野:そうですね、いつも群れから外れて…外れたのか外されたのかは謎なんですけども、基本的に一人で(笑)。スケートとかバレエとかやってた時は放課後が無いので、発表会シーズンは毎日バレエのレッスンがあって、学校終わったらすぐバレエ。スケートの時は逆に朝練があったので練習して学校に行って、終わってからすぐ一般で滑って夜練。それで帰ってまた朝練がという感じで、友達との時間が全然無いので。常に一人とか、先生とか親とか年上の人といましたね。

――自分の人格が形成されたと感じる年齢はいくつぐらいですか?

西野:スケートとかバレエとかやってきたので、色々変わったりしたんですけど。多分、高校生から色々とこうしたい、ああしたいというのがすごく出てきたと思います。スケートとかバレエの時は親も色々と関わっていたので、試合でもこうしなきゃ、ああしなきゃということがあったんですけど。高校生になって自分でダンスを始めてから、自分で曲を選んで振りを作って、こういうショーを作っていきたいというのを段々自分でやるようになったので。そこから自分と向き合う機会が多くなって、ちょっとずつ自分のことを探るというか、「私って、こうなんだ」と考えるようになったんですけど。中学生までは結構やんちゃで、考えていなかったので。

――ダンスを色んな人と一緒に作ったり、他人と関わることによって、自分の一面に気付かされることはありますか?

西野:自分でも嫌だなって思うんですけど(笑)、すごく完璧主義というか、準備してないと不安になってしまう部分があるんです。すごく自分勝手な所もあって、チームメイトは大変だったんじゃないかなと思います(笑)。例えばショーとかも1回作ってから直前に
1個気に入らない曲があって、自分で「この曲いいな」と思った曲に新しく振り付けをしてみて行けそうだなと思うと、もうチームメイトを巻き込んで振り付けをうつして、ショーに出たりしていました。

――実際に周りの人からはどのように言われますか?

西野:普段は例えばバイト先とかでも「絶対に踊れないでしょ?」って言われてたんですけど、「ショーの時、違うね」って言われてました。普段はすごくドジなんですよ、ブリッ子なわけではなく(笑)。もう常に抜けてて何か忘れてしまったり、階段でもしょっちゅうコケるんですけど、ちょっと抜けていて。ショーにおいてはすごくスイッチが入るというか、そういう所はちょっと違うんですね。

――クラシックバレエとフィギュアスケートと、今やられているようなダンスとは結構かけ離れているようなイメージがあるんですけど。

西野:体を動かす所と、お客さんがいる所という共通点はあるんですけど、クラシックは基本的に舞台で、お客さんが常に座ってる前で踊っているという。ダンスはストリートだったのでクラブとか、見せる場とお客さんの客層がちょっと違うんですけども。芸術的な、エンターテイメントという面でも、共通点はあると思います。

――使用する楽曲のジャンルとか。

西野:バレエやスケートはクラシックなんですけど、曲は全然違くて。リズムの取り方とか、全然違う所は結構ありますね。

――バレエやフィギュア、ダンスで使用する楽曲と、普段から自分が好きで聴いている楽曲とは、また別な感じでしたか?

西野:曲は基本的に何でも好きで、クラシックも昔から好きで、ダンスの時にはいつもヒップホップとかR&Bを使って踊っていたんですけど。やっぱり自分の中ではロックな曲がグッと来たので、歌うんだったらロックがいいなって思ったんです。