コナン君と金田一少年の疫病神対決から始まった、大真面目に漫画の主人公を現実世界の尺度で分析するこの企画。今回のテーマは、”漫画の美少女は目が大きい分脳が小さいから、頭が悪いのではないか”というもの。脳に焦点を絞って調べてみた。

漫画に出てくる美少女は大抵、目が大きい。いや大きいなんてものではない。萌え系と呼ばれる美少女などは、目が顔の1/3もある。

あんなに目が大きいということは、その分、脳を圧迫しているということである。そう考えると、彼女たちは通常より脳が小さいことになる。

勿論、美少女の大きい目の上にも、頭はある。よって、脳も人並みにありそうな気もする。だが、目は球体になっている。目が大きければ大きいほど、その分、目の奥も大きいのだ。というわけで、頭はあるが、脳はやはり通常より小さいと思われる。

漫画によって目の大きさが違うので何とも言えないが、少なくとも通常の目の10倍はある。そうなると、彼女たちの脳は恐らく、通常の人間の脳の1/10も無い。通常の脳の1/10だとすると、犬や猫と同レベルである。それでは、知能も犬や猫レベルなのか?

ところが驚くことに、実はそうでもないことがわかった。犬や猫は確かに人間より知能は低い。だが、イルカや象は人間より脳が大きいにも関わらず、知能は人間以上ではないのだ。

これは、知能は脳の大小ではなく、大脳新皮質という知性や理性を司る部位の大きさで決まるからである。つまり、脳が犬や猫と同じくらいしかなくても、大脳新皮質が通常と同じくらいあれば問題ないのだ。

彼女たちの大脳新皮質の大きさまではわからないが、あんなに目が大きくても頭は悪くない。脳の大きさと知能は比例しないからである。それでも、萌え系の美少女たちの頭が良いとは思えないのは何故だろうか。頭は悪くないのだろうが、良いようにもあまり見えない。不思議である。

(編集部:藤岡あかね)

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