先行していたXbox360に加えてPS3とWiiが発売されたことによって、昨年末に次世代ゲーム機が出そろいましたが、その各次世代ゲーム機の消費電力を比べてみたそうです。

単純にゲームをしている時の消費電力を比較するだけでなく、DVDやHD動画再生時、アイドリング時などを比較しており、また参考として通常のPCやDVDプレーヤーと比較した結果も出ています。なかなか興味深いかもしれません。

詳細は以下の通り。
XBOX 360 vs PS3 (and Wii) - Power Consumption Report - hardCOREware.net

今回消費電力の測定に用いられた「Watts Up? PRO power meter」だそうです。USB接続で測定結果をPCに保存することや、表計算ソフト用にタブで区切られたテキストファイルの出力が可能とのこと。ちなみに今回は10秒ごとに測定。


なお今回比較用に用意されたPCは以下の構成となっています。結構スペックが高いPCのような気がしますが…。

CPU:Intel Core 2 X6800
グラフィックボード:Foxconn GeForce 7950GT
マザーボード:Intel DX975XBX
サウンドボード:Creative X-Fi Fatal1ty
メモリ:4GB DDR2 6400

まずはゲーム時の消費電力。PCでは「PREY」、Wiiでは「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」、Xboxは「Gears of War」、PS3は「NBA Live 2K7」というソフトで遊んだ時の30分間の消費電力をそれぞれ測定しています。

Averageが平均消費電力、Peakが最大消費電力、Minimumが最小消費電力です。


この表によると、PCが198.02W、Xbox360が185.1W、PS3が193.6Wと平均消費電力が高いのに対して、Wiiが17.8Wと突出して消費電力が低いことがうかがえます。グラフィックが違うとはいえ、とんでもないですねこりゃ。

Xbox360とPS3の消費電力の推移。


Xbox360とPS3にWiiを加えてみた場合。歴然ですね。


続いてDVD再生時の消費電力の比較。DVD再生機能のないWiiの代わりに、比較対象として「Oppo DV-981HD」というDVDプレーヤーと比較しています。


DVDプレーヤーの平均消費電力が13.5Wと圧倒的に低いのはともかく、PS3が173.2Wという、PCよりも高い消費電力になっています。Xbox360の125.6Wと比較するとその差は50Wほど。ちなみに実験者によると、Xbox360のドライブから出る音がうるさすぎることから、消費電力の高いPS3と共にDVDプレーヤーには向かないそうです…。

そして次はXbox360とPS3のHD画質のムービー再生比較。残念ながら実験者はXbox360のHD DVDドライブを持っていないことから、Xbox Live Marketplaceからダウンロードされた720pのWMV-HDビデオと、PS3のBlu-rayディスク再生時の消費電力を比較したとのこと。


Xbox360が138.75Wであるのに対して、PS3は182.75Wとなっています。HD DVD再生時との比較結果が気になるところです。

DVD再生時の消費電力の推移。最後の方の再生を終えてコンソールに戻るところで、どちらも跳ね上がっています。


コンソール画面で音楽を流したり、デモをダウンロードしている時などのアイドリング時の消費電力。PCは高負荷のプログラムを動かしていない時の消費電力だそうです。PS3が177.17Wと、かなりの高消費電力なのに対して、Wiiが13.5Wと際立って低いことがうかがえます。


スタンバイ時の消費電力。Wiiの場合のみ、常時接続することでソフトの追加データなどを自動的にダウンロードできる「wii connect24」をオンにしているかどうかで、かなり異なってくる模様。


24時間つけっぱなしにすることを前提に作られたとは聞いていましたが、それにしてもWiiの消費電力の低さには驚かされますね…。

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