第五福竜丸の歴史をたどる
1954年3月、太平洋ビキニ環礁でのアメリカ水爆実験により被災した、マグロ漁船「第五福竜丸」。その船体の保存と資料の展示を目的に1976年、東京都江東区にある都立夢の島公園内に第五福竜丸展示館が開館し、今年で30周年を迎えた。これを記念して、「展示館開館30周年特別展」が同館で開かれている。9月10日まで。
同展では、第五福竜丸の廃船から保存運動、そして展示館開館から現在までの第五福竜丸に関する行事などのあゆみをたどることができる。第五福竜丸は被爆後、東京水産大学の練習船として使われたが、1967年に廃船。夢の島に廃棄されたが、核実験反対のシンボルとして保存を望む声が高まり、都が展示館を設けるに至った。
戦争を知らない世代が7割と言われる現在、戦争・被爆体験が語り継がれる必要性を多くの人が訴えている。同館学芸員の安田和也さんは、「戦争や核実験がなくならない今、第五福竜丸の事件はただの昔話ではない。資料や展示を見て、平和について考える場となってほしい」と話している。
開館時間は午前9時30分から午後4時で、入館無料。月曜休館。問い合わせは、第五福竜丸展示館(電話03-3521-8494)まで。【了】
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第五福竜丸展示館
同展では、第五福竜丸の廃船から保存運動、そして展示館開館から現在までの第五福竜丸に関する行事などのあゆみをたどることができる。第五福竜丸は被爆後、東京水産大学の練習船として使われたが、1967年に廃船。夢の島に廃棄されたが、核実験反対のシンボルとして保存を望む声が高まり、都が展示館を設けるに至った。
開館時間は午前9時30分から午後4時で、入館無料。月曜休館。問い合わせは、第五福竜丸展示館(電話03-3521-8494)まで。【了】
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