松本人志の持論に非難殺到!性行為の同意に「冷める」と発言
松本人志(55)が2月24日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で“同意のないまま性行為を行うこと”に対して持論を展開。ネットで非難の声が上がっている。
番組では、21日に自民党を離党した田畑毅衆院議員(46)を取り上げていた。田畑議員は昨年のクリスマスイブに元交際相手の女性が酒に酔って寝ていたところで乱暴し、女性の全裸の写真を無断で撮影したとの容疑が浮上。女性が被害届を提出したことで、田畑議員は準強制性交容疑で刑事告訴されている。
しかし松本は女性の“乱暴された”との主張に対して、「クリスマスイブに、彼女ですよね。お酒をたらふく飲んで、この女性はどういうつもりだったのか」と発言した。
ジャーナリストの堀潤氏(41)がスウェーデンの法律を取り上げて「交際中であっても、明確な相互の同意なしに性的行為に及んだ場合は違法になった」と解説したが、松本は「それはどうかな」と何度も繰り返し否定的な態度。さらに、こう持論を展開した。
「やっぱり男女間のムードってあるじゃないですか。明確に『いいよ!』とかねぇ。『ヤろうよ!いいよ!イェイ!』みたいなん、すげえ冷めるし」
それに対して指原莉乃(26)は男女間の同意について「男性側が感じ取るものじゃないですか?」と男性が女性の気持ちを汲むことが重要だと指摘。すると松本は「女性側も演出してる」といい、「イヤッ!って言われたらわかるけども、イヤンだと」と返した。
今回は刑事告訴にまで発展している性暴力事件。そういったテーマで発した松本の発言に、Twitterでは非難の声が上がっている。
《「女性って途中でイヤァンって言うやん」という発言には、女性に対する本質的な蔑視と、性犯罪の被害にあった女性の心を踏みにじる悪意しか感じられません》
《「同意の上での性交渉」については「今現在がどうか」を基準に話をするからおかしなことに見えるだけで、これからそれをスタンダードにしようって話にならないのが日本って感じ》
《そりゃ日本がジェンダーギャップ指数最低レベルの後進国だというのもうなずけるわな》
ドイツでは16年7月に法改正が行われ、拒否とわかる意思表示を無視した上での性行為にも強姦罪が成立するようになった。またアメリカやイギリスでは「同意」について議論されることが多く、理解を深めるためのワークショップが大学で開かれている。
「『彼女だからいい』という考えは、あまりにも時代に即していないといえるでしょう。同意とは相手を尊重し、思いやってこそ成立するのもの。女性が傷ついているなら、ムードどころではないはずです。そうした考えを、マスメディアこそ率先して伝えていくべきだと思うのですが……」(テレビ局関係者)
“イヤよイヤよも好きのうち”は、古い考えだ。