後半AT15分から前代未聞の乱闘騒動 神戸FWが退場処分に激高…相手GKを投げ飛ばす蛮行
3-3で迎えた後半アディショナル、神戸FWウェリントンの衝撃行動に会場騒然
24日にIAIスタジアム日本平で行われたJ1第33節の清水エスパルスとヴィッセル神戸は物々しい雰囲気のなかで試合終了を迎えた。
後半アディショナルタイム15分に両軍が入り乱れる乱闘騒動が勃発したのを発端に、その後に退場処分を言い渡された神戸FWウェリントンが判定に激高し、間に入った清水GK六反勇治を投げ飛ばす衝撃行動で会場が騒然となった。
試合は白熱の展開となった。前半26分、MFイニエスタの華麗なループパスからMF藤田直之が決めて神戸が先制。同39分にMF河井陽介のゴールで清水が追いつくも、後半7分にFW古橋亨梧、同17分にMF三田啓貴と神戸が連続ゴールを決めて3-1と突き放した。一方の清水も、終了間際の同42分にFWドウグラスが1点を返すと、アディショナルタイム14分にはCKで攻撃参加していた清水のGK六反勇治が、渾身のヘディングシュートで同点ゴールを決めた。
3-3で終了するかと思われたが、アディショナルタイム15分に乱闘騒動が起きてしまう。清水MF石毛秀樹がスローインのボールを受けた場面で、神戸FWウェリントンが体を激しくぶつけるタックルをお見舞い。このプレーの直後に相手ベンチと言い合いを始めたウェリントンを中心に両軍の選手が集まり、一気に人だかりが生まれて揉み合いとなった。神戸FWルーカス・ポドルスキもエキサイトしたが、イニエスタらが仲裁に入って騒動は一度収束した。
ところが、清水のFKで試合が再開したかと思われた直後、主審がウェリントンを呼んで2枚目の警告を提示。この判定にウェリントンが抗議するなか、清水GK六反が間に割って入り、仲裁しようとした瞬間、ウェリントンが六反の胸元をつかみながら後方に飛ばすように放り投げた。六反はピッチ上に転げ回り、再び騒然とした雰囲気に包まれた。
後半アディショナルタイム15分という深い時間から始まった乱闘騒動はその後に収まり、3-3で試合は終了。しかし、試合後の整列時もポドルスキが感情を露わにするなど荒れた展開となってしまった。
(Football ZONE web編集部)