歩行者死亡事故のUber、アリゾナでの自動運転車開発を終了。公道テストはピッツバーグで再開の見通し

アリゾナ州で引き起こした自動運転テストカーによる歩行者死亡事故により、公道での自動運転試験許可を取り消されたUberが、同州での試験を終了する模様です。Uberは死亡事故を起こした3月以降、すべての自動運転車のテスト走行を無期限で中断していますが、今後は本社のあるカリフォルニア州サンフランシスコと、ペンシルベニア州ピッツバーグでの試験走行に集中する見込みです。

Uberの先端技術開発グループを率いるEric Meyhofer氏の社内宛てメールによると、Uberは自動運転車の試験方法を見直し「特定のユースケースにおける公道テストの場合は、以前よりはるかに限定された方法で実施することになる」とのこと。「これによって、ソフトウェアおよび操作手順の安全性を継続に高められる。またこれまでの2か月でシミュレーション機能を強化したため、走行データを効率的に活用できるようになった」としています。

なお、Uberはアリゾナでの自動運転の開発を終了するため、現地の従業員約200人(ほとんどが自動運転車用のオペレーター)は職を失うことになるだろうと現地紙は伝えています。ただこれは自動運転の開発に関係する部分のみであり、従来の配車サービスに関してはアリゾナでも営業を続けます。