松坂大輔、梵英心、杉内俊哉…今季1軍未出場の30歳以上の選手は?
今年度30歳を迎える選手たちで1軍未出場は34人
間もなく9月。ペナントレースも最終盤に差し掛かった。この段階でもまだ1軍出場がない中堅、ベテラン選手がいる。故障や病気などでリハビリが続く選手、若手の台頭で出番を奪われた選手など、彼らにとっては厳しい季節が訪れる。
今年度中に30歳を迎える選手(1988年3月31日以前に生まれた選手)のうち、8月29日時点で1軍出場がない選手を見ていこう。
【パ・リーグ】11人、※カッコ内は誕生日。
〇日本ハム1人
瀬川隼郎投手(1986.10.21)
28歳で地元室蘭シャークスからプロ入りした左腕。1年目の2016年に9試合に登板したが、昨年は1試合、今季は出番がまだない。
〇ソフトバンク1人
松坂大輔投手(1980.9.13)
3年契約の最終年だが、1軍登板のめどが立っていない。一世を風靡した投手だけに、来季の去就が気になるところだ。
〇ロッテ2人
古谷拓哉投手(1981.7.14)
金森敬之投手(1985.7.24)
古谷は2010年には58試合に登板したセットアッパーだが、昨年、左手母指中手骨骨折の重傷を負い今季も投げず。日本ハム、ロッテと渡り歩いた金森も登板なし。
〇西武4人
鬼崎裕司内野手(1983.4.7)
大崎雄太朗外野手(1984.10.18)
豊田拓矢投手(1987.3.28)
岩尾利弘投手(1987.7.20)
パで最多の4人が不出場。2013年はユーティリティーで105試合に出た鬼崎、2012年に外野手として107試合に出場した大崎はともに、若手の台頭で出番がなくなっている。一時は救援投手として活躍した豊田、岩尾ともに出番がない。
〇楽天2人
片山博視投手(1987.4.19)
武藤好貴投手(1987.7.22)
片山は2014年を最後に1軍登板がない。今季は久々の1軍出場が期待されたが、シーズン直前に左肘内側側副靱帯の損傷と左肘頭の疲労骨折が判明、全治10か月で出場できなくなった。2015年に60試合に登板した武藤も1軍に登板していない。
〇オリックス1人
比嘉幹貴投手(1982.12.7)
2014年に62試合に登板し、防御率0.79と圧倒的な実績を残した比嘉だが、2015年から登板数が激減。登板過多の影響が出たか今季はまだ出場なし。
セ・リーグは23選手
【セ・リーグ】23人
〇広島5人
江草仁貴投手(1980.9.3)
梵英心内野手(1980.10.11)
永川勝浩投手(1980.12.14)
赤松真人外野手(1982.9.6)
小野淳平投手(1987.4.5)
松坂世代の江草、梵、永川が出場していない。梵は2013年まで不動の遊撃手だったが田中広輔の登場とともに出場数が激減。1000本安打まであと10本に迫りながら今季は出場なし。2007年から3年連続30セーブを記録した永川も投げていない。赤松は1月に胃がんの手術をし、7月から練習に合流した。
〇巨人5人
杉内俊哉投手(1980.10.30)
ギャレット外野手(1981.6.21)
片岡治大内野手(1983.2.17)
松本哲也外野手(1984.7.3)
堂上剛裕外野手(1985.5.27)
かつてソフトバンク、巨人のエースだった杉内は2015年を最後に登板なし。ヤンキースの主軸を打ったこともあるギャレットも今季は2軍暮らし。西武からFA移籍した片岡、2009年新人王の松本、中日から移籍した堂上剛裕も出番がない。
〇DeNA4人
林昌範投手(1983.9.19)
大原慎司投手(1985.6.30)
小杉陽太投手(1985.12.8)
山崎憲晴内野手(1986.12.13)
巨人時代の2005年に18セーブ、DeNAに移籍してからも2014年に15ホールドを記録した林は足の故障もあって2015年を最後に出場せず。山崎憲晴も2016年シーズン前に左膝内側側副じん帯断裂の重傷を負い、2年連続で出場なし。捕手の黒羽根利規(1987.6.2生まれ)も出場がなかったが、日本ハムに移籍して1軍出場した。
〇阪神5人
安藤優也投手(1977.12.27)
高宮和也投手(1981.12.4)
小宮山慎二捕手(1985.11.26)
榎田大樹投手(1986.8.7)
今成亮太内野手(1987.10.06)
信頼感のあるセットアッパーだった安藤は今年中に40歳になるが出場なし。左の先発、中継ぎで活躍した榎田もまだ1軍で投げていない。今成は2軍では規定打席に達している。2014年は115試合に出たが今季は1軍で出場なし。
〇ヤクルト2人
古野正人投手(1986.9.27)育成
川端慎吾内野手(1987.10.16)
古野は昨年、右肩を負傷して育成枠でリハビリ中。2015年の首位打者・川端は椎間板ヘルニアの手術を受けることが発表された。
〇中日2人
山井大介投手(1978.5.10)
赤田龍一郎捕手(1988.1.7)
中日は5月中旬の時点では最多の9人もの30代になる選手が2軍でくすぶっていたが、その後、次々と1に引き上げられた。山井大介はすでに1軍に合流、31日には1軍初登板する見通し。(広尾晃 / Koh Hiroo)