学生の窓口編集部

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夏の夜空に輝く星たち、好きな人との星空観察も夏にはぴったりです。ロマンチックなデートは2人の気持ちをますます盛り上げることでしょう。夏の夜空に輝く星座はどんなものがあるかご存知ですか? また今年の夏に見られる流星群は? 今回は夏の星空観察デートに使える、今年の星空事情について紹介します。

■夏の夜空に輝く星座は?

夏の夜空を彩る星座といえば下のような星座が有名です。

●はくちょう座

大きな十字の形をしており、はくちょうが羽ばたいているように見えることからこの名前があります。夏を代表する星座で、時にその十字形から北十字星といわれることもあります。はくちょうのしっぽのところには一等星の「デネブ」があります。

●こと座

こと座を構成する星を線で結ぶと平行四辺形にしっぽを付けたような形になります。このしっぽの端っこにあるのが一等星の「ベガ」です。このベガは七夕の織り姫星です。平行四辺形を構成するのは三-四等星で、その端でベガが明るく輝いていますので、比較的見つけやすいでしょう。

●わし座

わし座を構成する星々を線でつなぐと、わしが羽を広げたようなひし形と、長い首ができあがります。お尻の部分のひし形の頂点には一等星「アルタイル」があります。このアルタイルは七夕のひこ星の星です。

●さそり座

さそり座もまた夏の星座の一つです。さそり座を構成する星々を線でつなぐと、尾を長く伸ばしたS字形のさそりの体になります。さそりの心臓として一等星「アンタレス」があります。

上記はいずれも夏を代表する星座ですが、初めて夜空を見上げる人には見つけるのが難しいかもしれません。そんなときは、まず「夏の大三角形」を見つけることをおすすめします。

はくちょう座の一等星「デネブ」、こと座の一等星「ベガ」、わし座の一等星「アルタイル」を結ぶと大きな三角形になります。これが「夏の大三角形」です。ひときわ明るい一等星をつないだものなので、見つけやすいのではないでしょうか。

ベガは織り姫星で、アルタイルはひこ星、この2つは七夕伝説のとおり天の川の両岸に分かれています。天の川を挟んで向かい合うひときわ明るい2つの星を見つけたら、三角形のもう一つの頂点であるデネブもすぐに見つかるでしょう。

■2017年夏の流星群は?

流れ星を見るとなんともロマンチックな気持ちになりますね。7月下旬から8月下旬にかけては1年で一番流れ星を多く見られる、とされます。2017年夏に注目されるのは「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」「ペルセウス座流星群」です。『国立天文台』によれば、それぞれが極大となるのは以下の日です。

●7月30日

「みずがめ座δ南流星群」が極大
見ごろは2時ごろ
1時間に5個程度
※前後6-7日は見ごろ

●8月13日

「ペルセウス座流星群」が極大
見ごろは4時ごろ
1時間に35個程度

ちなみに極大とは「一番流星がたくさん見られる」といった意味。また、流星群は夜空の一点(これを放射点といいます)を中心にして飛び出してくるように見えますが、その中心付近にある星座(あるいは星)には名前が付いています。「みずがめ座δ南流星群」では、みずがめ座を構成する「δ星」、「ペルセウス座流星群」なら「ペルセウス座」に放射点があります。

国立天文台によれば、みずがめ座δ南流星群の観測については「夜半頃月が沈んだ後は条件がよい」、ペルセウス座流星群については「月が明るいため条件は悪い」とのことです。ペルセウス座流星群は「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」と並ぶ三大流星群に数えられるもの。条件は悪いそうですが、頑張って流れ星を見ましょう。

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国立天文台の「2017年の展望と年間カレンダー」によれば、8月28日は「伝統的七夕」だそうです。織り姫とひこ星にあずかって好きな人との星空観察デートをするのも。7月7日に七夕デートをし損なったのなら、8月28日にその時間を取り返してみてはいかがでしょうか?

データ引用元:『大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台』「2017年の展望と年間カレンダー」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/2017.html

(高橋モータース@dcp)