朝が弱い人、寝つきが悪い人、夜中に目が覚めてしまう人、不眠症の人……。睡眠に関するお悩みを抱えている人は少なくないはず。でも、睡眠時間を今以上に確保するのは難しい……。睡眠時間は変えずに、眠りの質を高める方法はないものか。

そこで、前回に続き、目白鍼灸院の柳本 真弓(やなもと・まゆみ)先生に、どこでも簡単にできるセルフケア法を教えていただきました。

第2回は、快眠のツボです。

ツボ・マッサージの前にやるべきこと

「今回は、寝る前にマッサージするだけで、眠りの質を高められるツボを教えします。たった1分のケアで、不眠などの睡眠障害にも効果があらわれますよ」

「ツボのマッサージに入る前に、やってほしいことがあります。それは、寝る前の環境を整えること。スマホとテレビは消しましょう。これは基本中の基本。頭で何かを考えていると、頭のクールダウンができていない状態のまま眠りに入ってしまいます。頭が熱を帯びていると、寝つきも悪く、夢をみてしまったり、夜中に目が覚めてしまったりと、睡眠を妨げる原因に。寝る直前まで仕事をするのはなるべく避けましょう。働く女性にとっては難しいことかもしれませんが、就寝時間の2時間前から徐々に寝る準備をするのが理想的です」

カカトの「失眠」をクルクル揉む

【失眠】(しつみん)

「睡眠の質を高めるツボは、『失眠』といって、カカトの中央の少しくぼんだところにあります。これは不眠症にも効くツボです。足の裏を揉むことで頭に上った血液をスッとカラダの下の方に戻す効果があるといわれています」

「カカトの中央を親指で押し、クルクルと回すように刺激しましょう。強めでもOKです。揉むことで、安眠効果が得られます。カカトの真ん中を市販のお灸や湯たんぽなどで温めても、リラックス効果が得られるのでオススメですよ」

「失眠は、昼と夜を切り替えるツボといわれているんです。お風呂上りに、このツボを押すと、一日中仕事をして頭に集中してしまった血液が全身に戻っていくんです。頭をクールダウンしてリラックスすることで、睡眠時間は今のままでも、睡眠の質そのものが高まります」

次回は、顔のムクミや美肌のツボについて聞いていきます。

ウートピ編集部