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 いよいよ独立に向けた動きが本格化してくるのか、元SMAP中居正広(44)の活動がアグレッシブだ。中居正広が司会を務めるバラエティ番組、『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)が、4月からゴールデン枠に進出することが決定したが、初回の24日放送回は、昨今のバラエティでは異例の生放送になると発表された。

 一部メディアは、中居が自ら望んで生放送を提言したと報じており、あえてそのプレッシャーに立ち向かう中居の姿勢に称賛の声があがっている。だが一方で、生放送というハードルの中で、自身の司会スキルを存分に発揮することで、ジャニーズ事務所の後ろ盾なしでも「やっていける」という、無言のアピールをしているのではとみる関係者もいるようだ。

 SMAP解散後も司会業で“一人勝ち状態”ともいわれる中居は、ジャニーズ事務所との契約が終了する9月に、新事務所を設立して独立することが濃厚とされているという。新事務所設立に際しては、中居自ら数億もの貯金を切り崩して立ち上げるともいわれているが、実はその先の計画で、さらなる巨額が動くと噂されているのだ。

「ここへ来て一部メディアが、独立後に中居がSMAPを再結成させると画策していると報じました。その際に、“SMAP”の商標登録をジャニーズから買い戻すためかなりの金額を払っても構わないと思っているとか。とはいえ、SMAPがもし再結成となれば相当な経済効果が望めますから、中居としては必ず回収できると踏んでいるといいます」(芸能記者)

 ジャニーズ事務所が憤慨してもおかしくなさそうな話だが、水面下では既に暗黙の了解を得ているという噂もあるという。ジャニーズ事務所には、中居という“ドン”に立ち向かう気力がなく、既に白旗をあげたということなのだろうか。

■巨額マネーが動きそうな“商標登録”の買い戻し案

 業界内では、ジャニーズ事務所弱体化が叫ばれている。ジャニーズ所属タレントのスキャンダルが度々噴出するようになったのも、関係を持ってしまった相手女性に圧力が掛けられることがなくなったのも、全ては事務所としての権力の低下が原因だともっぱらだ。

 その裏には、SMAP解散以降の後釜が育っていないことから、所属タレントの数字がどんどん取れなくなり、業界内で威厳を示せなくなっているという背景がある。当然ながらテレビ局側も、数字が取れるタレントを優先して起用したいのは当たり前の話だ。次期社長と目される藤島ジュリー景子副社長(50)はじめ、ジャニーズ上層部のかつての求心力は、タレントの数字と共に低下していく一方とあっては、中居独立にストップをかけられる力がないのも当然の話なのかもしれない。

「中居の独立や、SMAPの商標登録買い戻しにNGが出ないのは、ジャニーズ事務所がもはやそのお金を目当てにしているからだという声があがっています。ジャニーズ事務所内でも、すでに今後の事業体制が不安視されており、別の事業を始めるとの噂まである。そうなればこの商標登録マネーが、新事業立ち上げに費やされる可能性がある」(前出・芸能記者)

 まだまだ騒動が続きそうなSMAP騒動は、どこへ向かうのか。目が離せない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。