テレビやゲーム機、スマートフォンなどの見すぎで子どもの視力低下が指摘されているが、視力が1.0に満たない子どもの割合が、これまでの調査で最も高くなっていることが、文部科学省が2016年12月22日に発表した「平成28年(2016年)度学校保健統計調査」(速報値)でわかった。

この調査は、文部科学省が全国の5〜17歳までの約340万人の子どもを対象に行なった。

文部科学省の発表資料によると、視力が1.0未満の子どもの割合は、小学生が31.5%、中学生が54.6%、高校生が66.0%と、いずれも調査を始めた1979年以来最も高くなった。幼稚園児は27.9%で、過去最多だった2008年の28.9%に次いで2番目だった。

これを30年前の親の世代と比べると、幼稚園児が約8ポイント、小学生が約12ポイント、中学生が約17ポイント、高校生が約13ポイント高くなっている。