殉職した警察犬“ディーゼル”(画像はtwitter.com/PNationaleのスクリーンショット)

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頭がよく警戒心に富むといわれる警察犬は、幼い頃から厳しい訓練を受け、時には危険と隣り合わせになりながらもその忠誠心で人のために働く。フランスが国内全土にて繰り広げている捜索で、1頭の警察犬が命を落としたことを『mirror.co.uk』ほか複数のメディアが伝えている。

フランスパリ北部サンドニ市で18日午前4時25分頃、パリ連続多発テロの首謀者とされる「イスラム国(IS)」のメンバー、アブデルハミド・アバウド容疑者を含む武装グループの潜伏するアパートを包囲した。これにより警察と容疑者の間で激しい銃撃戦が起こり、5人の警察官が負傷。アパートからは手榴弾が投げられ爆発音が響き、ヘリコプターが上空を旋回するなど6時間にわたる作戦で容疑者2名が死亡した。米紙『Washington Post』は、ヨーロッパの高官2名の情報としてアバウド容疑者が死亡者の1人だと報じた。このうち自爆ベストを爆発させ命を絶ったとされる女性に巻き込まれる形で、警察犬の“ディーゼル”が殉職した。仏国家警察「Police Nationale」はツイッターで「ディーゼルはテロリストに殺害された」と公表している。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアのディーゼルは、警察犬エリート集団「Research, Assistance, Intervention and Deterrence(RAID)unit」の1頭。日頃から今回のような襲撃に備えた訓練を受けていたものの、常に危険を伴う。与えられた仕事にまじめに取り組み、命を懸けて闘い7歳にして散っていったディーゼル。安らかに眠ってほしいと心から願う。

※ 画像はtwitter.com/PNationaleのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)