リオ・ファーディナンドとともに長谷部が先頭に立って入場してきた瞬間、驚きを感じた人は少なくなかったのではないだろうか。岡田監督がイングランド戦で施した、ひとつ目の処方箋である。長谷部は“戦える”選手だ。相手を必要以上にリスペクトせず、1対1にも果敢に挑んでいく。球際での激しさはチーム屈指なのに、警告を受ける回数は少ない。その激しさが国際基準だからだろう。感情を表に出さない選手が多いチームにあ