残りわずかとなったNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』。ドラマは女性の社会進出だけでなく、様々な社会のモヤモヤや見捨てられがちな想いにフォーカスが当てられた。原爆裁判など大きなテーマの片隅で、後半描かれていたのが「老い」の問題だった。主人公・寅子(伊藤沙莉)の夫の継母、星百合(余貴美子)の認知症は少しずつ、進行し、本人も家族もなんとも言い様がない疲弊を生んでいった。朝、お米を炊くのを忘れたことを孫のせ