「不審者に気をつけて」。子どもたちへの防犯指導をする際に、よく使われる呼びかけです。しかし、立正大学の小宮信夫教授は「子どもたちを犯罪から守るためには、いくら不審者に注目しても、意味がない」と指摘します。その代わりに、小宮教授が訴えているのが、「人」ではなく「危ない場所」を避けるという考え方です。これは犯罪学の分野で「犯罪機会論」と呼ばれており、世界で主流となっているといいます。どうやって子どもを