辻希美が自身の子供服ブランドを必死の手売りも閑古鳥鳴く
辻希美(27)といえば、20歳の時に杉浦太陽と結婚し、すぐに出産。2013年には第3子を産んだママタレの代表格として知られる存在だ。杉浦のテレビ出演回数は減り、収入は安定しない。そこで子育てをしながらママタレとして生きていく道を選んだわけだが、千秋や紗栄子に続けとばかりに、自身の子供服ブランド『Saruru(サルル)』を立ち上げて、一生懸命宣伝活動を行っている。
大量に余った販促用チョコレート4月最初の週末、池袋サンシャインの地下通路には会議室用のテーブルとパイプいすが置かれた、もの寂しい特設コーナーが設置されていた。
そこに一人の女性が舞い降りた。頭には花の冠を載せ、へそ出しのTシャツにピンクのロングスカートを着た女性。辻希美だった。
通行人は、
「あれ? あれ辻ちゃんじゃない?」
「なんでこんな目立たないところに?」
とざわつきながら、一斉に群がった。この日は自身の子供服ブランドの洋服の販促のために来ていたのだった。
驚いたのは、その時間の長いこと。辻は1時間半の販売を1日に3回、計2日間も出続けた。
その辻の後ろに張り出されたコピー紙には、
<1点購入辻ちゃんと握手 4点購入 直筆サイン+2ショット撮影>
と書かれている。自ら“客寄せパンダ”を買って出た格好だ。
続々と人が押し寄せるのかと思いきや、……数人が並んだだけ。20代と思しき男性が購入すると、『Saruru』の洋服を着た親子連れが。また少し間を置いて……という風に続々と押し寄せるという感じではない。
最後の方になると、並ぶ人もいなくなり、スタッフたちが大声で、
「もうすぐ終了ですよ! ご購入される方は急いでください!」と叫び続ける。それでも購入者は現れず、お店は終了……。販促用に用意されたDECOチョコ(チロルチョコミルク味)はむなしく大量にあまり、それを辻は群衆に配り続けた。
このDECOチョコ、わざわざSaruruのキャラクターをチロルチョコの表面にプリントしたもの。製作費1個あたり65円。それを何十個も無料で配り続ける辻の笑顔が少しこわばっていたたように見えたのは、気のせいか。
ママタレの生きていく道は、決して甘いものではないようだ。
(取材・文/大伯飛鳥)