ソニーもXperia J1 Compactで格安スマホに参入!もう低性能とは言わせない格安スマホ時代を開くソニーとVAIO

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ついにソニーも格安スマホに参入を始めた。
格安SIMは, MVNOキャリアのSIMと組み合わせて使えるスマホのことで、日本でも急増している。いわゆる格安スマホとも言われるこれらのSIMフリースマホは年々性能が上がっている。

現在では、もはや日常使いであれば、十分な製品も増えている。

ソニー初となるSIMフリースマホ「Xperia J1 Compact」は4.3インチ画面で片手持ちしやすい製品だ。高さ128x幅65x厚さ9.7ミリと言うサイズ。Compactの名前の通りコンパクトなサイズが大きな売りだ。さらに性能を見てみると、格安スマホといいながら同じCompactの名前を付けている上位モデルの「Xperia Z3 Compact」とそん色の無いレベルの性能を搭載した製品になっている。


格安スマホの概念を買えるXperia J1 Compact。2000万画素カメラと防水、おサイフ機能で日常的な利用には十分な性能を有する


ソニーの上位機種Xperia Z3 Compactは他社のハイスペックスマホを凌駕する2000万画素カメラを搭載しハイレゾ音楽再生も可能だ。もちろん防水防塵にも対応、ワンセグやおサイフ機能も搭載している。
これに対しXperia J1 Compactはハイレゾ音楽、ワンセグは非対応だが、毎月の実質支払額は格安SIMとの組み合わせの一例で4000円以下となる。

一方、ハイスペックなXperia Z3 Comcactは、実質無料販売される例も増えているが、基本料金と合わせると毎月の実質支払額は6000-7000円程度かかるケースが多い。いいカメラとおサイフだけあれば十分、と考える人にとってXperia J1 Compactはコストパフォーマンスの高いオトクなスマホと言えるのだ。


VAIOブランドのスマホとして登場のVAIO Phone


またこのXperia J1 Compactと同時期に市場に出てくる「VAIO Phone」も面白い存在だ。
ソニーから昨年分社したパソコン専業メーカー、VAIO株式会社のスマホで、黒いボディーにおなじみの「VAIO」のロゴが掲載されている。格安SIMでは老舗の日本通信とコラボした製品であり、同社を通じての販売となる。

VAIO Phoneは5インチ画面のスマホで、OSには大手メーカーもこれから採用を進めるAndroid 5.0を搭載。最新のスマホ体験をいち早く利用することが可能だ。また本体にはVAIOオリジナルとなるアプリは入っておらず、Androidの開発元のグーグルが提供するアプリだけがインストールされている。

これは一見すると不親切のようにも見える。
だが余計なアプリが入っていないことは、自分の使いたいアプリだけを入れて自分専用のスマホに簡単にカスタマイズすることができる。また。これからスマホを始める人にとっては、VAIO Phoneはシンプルに徹することで使いやすさを追求したスマホというわけなのだ。本体代金が高めなのがネックだが、基本料金が若干安いことから2年間の総額で購入を判断するといいだろう。

SIMフリースマホは、新規参入メーカーが相次いでいる。
ソニーとVAIOという日本人にとってなじみの深いメーカーの製品が出てきたことで、大手キャリアからの乗り換えを考える人も今後増えるだろう。
しかも、安いから性能は低いという製品でなく、性能は必要十分。今まで大手キャリアでなんとなく高性能・高価格なスマホを使っていた人にとって、安い価格で基本性能をばっちり押さえたXperia J1 Compactは代替できる存在となる。また、自由にカスタマイズできるスマホが欲しい人にはVAIO Phoneが選択の一つにもなる。

続々増えるSIMフリースマホの今後が楽しみになってきた。


山根康宏