視力を入力するとその目に世界がどう映るのかが体験できる「Eye Sim」
裸眼の視力が良い場合、メガネをかけている人の「視界がぼやけて見える」という感覚が分からなかったりするものですが、視力データを入力すればその数値の視力の人の目に映る世界を体感できる視力シミュレーターが「Eye Sim」です。Eye Simはハーバード大学とウォーリック大学の物理学者により開発されたシミュレーターで、視力データから複雑なアルゴリズムによりゼルニケ多項式を生成することで、「視力の悪い人には世界がどのように映っているのか?」を誰でも体感できるようになっています。
http://www.eye-sim.com/
「Eye Sim」の使い方は簡単で、ページ上部に視力を入力して「Simulate」をクリックするだけでOK。
なお、各項目は以下のような意味を持っています。
・Sph(Spherical):球面度数
近視・遠視の度合いを示す値。数値がマイナスの場合は近視、プラスの場合は遠視を表しており、それぞれ数値が大きいほど近視・遠視が強くなります。
・Cly(Cylinder):乱視度数
数値が大きいほど乱視が強い、ということを表します。
・Axis:乱視軸
目の見えにくい角度を、1〜180度の間で表す数値。
◆橋
左右共にSph:0、Cyl:0、Axis:0
乱視(右目がSph:0、Cyl:5、Axis:60、左目がSph:0、Cyl:5、Axis:120)
近視(右目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0)
遠視(右目がSph:2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:2、Cyl:0、Axis:0)
◆オフィス
左右共にSph:0、Cyl:0、Axis:0
乱視(右目がSph:0、Cyl:5、Axis:60、左目がSph:0、Cyl:5、Axis:120)
近視(右目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0)
遠視(右目がSph:2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:2、Cyl:0、Axis:0)
◆道路
左右共にSph:0、Cyl:0、Axis:0
乱視(右目がSph:0、Cyl:5、Axis:60、左目がSph:0、Cyl:5、Axis:120)
近視(右目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0)
遠視(右目がSph:2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:2、Cyl:0、Axis:0)
◆地下鉄
左右共にSph:0、Cyl:0、Axis:0
乱視(右目がSph:0、Cyl:5、Axis:60、左目がSph:0、Cyl:5、Axis:120)
近視(右目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0)
遠視(右目がSph:2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:2、Cyl:0、Axis:0)
◆タイムズスクエア
左右共にSph:0、Cyl:0、Axis:0
乱視(右目がSph:0、Cyl:5、Axis:60、左目がSph:0、Cyl:5、Axis:120)
近視(右目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:-2、Cyl:0、Axis:0)
遠視(右目がSph:2、Cyl:0、Axis:0、左目がSph:2、Cyl:0、Axis:0)
「看板の文字が読めない」など、裸眼視力が低下している人の「視界がぼやける感覚」が誰でも体感できるようになるので、一度使ってみると「メガネがうらやましい」という憧れも吹き飛ぶかもしれません。