くまモンも参戦! 東京タワーで開催中のニンジャ・サムライフェスタ

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リアル忍者キターッッッ!

東京タワーで12月27日から1月3日まで、「ニンジャ・サムライフェスタ」(主催:剣聖宮本武蔵継承二天一流東京支部)が開催中です。東京タワーといえば「修学旅行=品行方正」なイメージで、オワコン感のイメージもただよう中(失礼!)、これまでの殻を自ら打ち破るようなイベントに心動かされて、さっそく行ってみました。

会場は東京タワーの正面右手の階段を降りたフットタウン地下一階ホール。筆者がついた時はちょうど、共催団体である江戸隠密武蔵一族による勇壮な和太鼓演舞が行われていました。それが終わると、次は忍者による演武ショー。場所柄、外国人観光客の姿も多く、スマホやカメラを構える姿もちらほら。終了後は、みな惜しみない拍手を送っていましたよ。

なんというか、タイトルから連想されるようなB級テイストは皆無で、本物が持つ重みと凄みがビンビンという感じ。それもそのはず、江戸隠密武蔵(柴田)一族は正真正銘の侍そして忍者の末裔なんだとか。公式サイトによると関ヶ原の後、徳川方についた柴田勝家の孫・勝重が旗本として徳川家に仕えるとともに、門外不出の忍びの技を伝えてきたのだとか。会場には当主で第18代の柴田朱雀さんも元気な顔を見せられていました。

サムライにしてニンジャだなんて、コンピュータゲーム「ウィザードリィ」もびっくりの超・上級職ですが、ホントにそんな一族が平成の世まで伝統を受け継いできたことにビックリ。しかも「私たちは、武術、忍術などさまざまな体験を通して、多くの方に広く伝統文化を伝えていこうと考えています」とのことで、まさに生きたクールジャパン集団でしょう。試着コーナーでは外国人観光客が甲冑を着せてもらってニッコリ記念撮影。手裏剣コーナーでは子どもたちが指導を受けながら、的に向かって手裏剣を投げていました。

イベントの仕掛人が、ゲームデバイス開発会社・響尤(きょうゆう)代表取締役の勝田晴美さん。自身も少林寺拳法を嗜む一方で、東京五輪に向けた古武道復古と進化にも取り組んでいます。剣聖として名高い宮本武蔵が興した兵法「二天一流」をベースに、電子チップが埋め込まれた防具「雷鳴Ψ(プサイ)」を用いるスポーツ「交陣們」の提唱はその一つです。

また東京マルイのエアガン・H&K USPをデバイスに用いた、大型スクリーンに映写された敵を攻撃するアトラクション「ゴーストブラスト」も開発・運営しており、会場にも試遊スペースが設けられていました。通常のテレビゲームと違い、的に向かってBB弾を叩きこむためリアル感が半端ない! 今年の5月には長崎ハウステンボスでも展示され、エアガンを持参してのぞむ熱心なリピーターもいたそうです。

他に切り絵師の百鬼丸さん作による勇壮な真田十勇士のアート作品が壁を飾り、テーブルには関連グッズもずらり。12月28日には熊本県の誇る営業部長、くまモンも参加し、東京タワーのマスコットキャラクター、ノッポンとならんで登場するなど、アピールに務める一幕もみられました(宮本武蔵が五輪の書を書き上げたのは熊本県!)。くまモンファンなら見逃せない、オリジナル手ぬぐい(くまモンの二刀流!)などの限定商品も販売中です。

なお、1月17日・18日にはバーチャルリアリティ体験ができる最先端のガジェット「オキュラス・リフト」のデモをはじめ、大学の研究成果やメディア芸術などともコラボする「東京タワチカ・ラボ」も同じ場所で開催が予定されています。江戸隠密武蔵一族ももちろん登場予定で、ニンジャ、サムライそしてバーチャルリアリティと、さらにスケールアップしそうです。これらのイベントを皮切りに定期開催も構想中とのことで、2015年は東京タワーがなんだか面白いことになるかもしれません。オワコン感なんてとんでもない! 失礼しましたー。
(小野憲史)