NECは18日、同社の顔認証技術が子会社のNECアルゼンチンを通じて、アルゼンチン・ブエノスアイレス州ティグレ市の街中監視システムに導入されたと発表した。行方不明者の捜索や、不審行動の検知などが行えるという。

 今回のシステムでは、鉄道や船のターミナル駅などに設置したカメラの映像から顔画像を分析し、個人の写真データベースと照合できる。今後、検察・司法機関・公共福祉団体などで、行方不明者の捜索などに利用することが可能という。

 同社はまた、犯罪につながりやすいバイクでの2人乗りや、安全のためのノーヘルメットの検知、不審な行動(車両)の検知、自動車や二輪車などのナンバープレートの画像認証などを実現する独自技術と、過去の犯罪発生場所を地図上に表示する犯罪発生マップも開発し、提供した。これらの最新技術を街中監視システムに追加、統合し、街中の安全対策を実現していくという。

 今回の街中監視システムはNECが2012年に買収したGlobal View社が運用している。NECは今回の監視機能を同システムに付加することで、Global View社の運用ノウハウとNECの技術を融合したという。