猫が「タマ」と名付けられる意外な理由
猫の名前の定番といえば「タマ」を連想する人が多いはず。最近こそ個性的な名前が増えているだけに「タマ」という猫は減ってきてはいるものの、かつて多くの人が名付けていただけに何か意味がありそうですよね。そこで今回は、猫が「タマ」と名付けられる理由に迫ってみましょう。
■猫が宝のように扱われたから
日本に猫が入ってきた当時、ヒモを付けて散歩をさせるのがはやったのだとか。当然珍しい生き物でしたから、宝物をあらわす「宝玉」にちなんで「タマ」と名づける人が多かったといわれています。
■「タマ」という有名な猫がいたから
東京都世田谷区にある豪徳寺は、招き猫発祥の地として知られています。かつてここの和尚が飼っていた猫が招き猫のモデルでもある「タマ」であり、それが有名になることで全国的に「タマ」という名前がはやったと考えられています。ちなみに招き猫にまつわる由来も諸説あり、右手をあげているものもあれば左手をあげているもの、小判を持っているものなどバリエーションも豊富です。
■玉のように丸くてかわいいから
猫は丸まって寝る様子が特徴的ですが、それが玉のように見えてかわいらしいことから「タマ」と呼ばれるようになったという説もあります。現代では身体を伸ばして寝ている猫も多いですが、これは敵に襲われることがなく安心して寝ていられる証拠。また、丸いものでよく遊ぶことも由来のひとつと言われています。
■神秘的な動物だったから
かつて「タマ」という言葉は魂や霊を意味してました。猫を神秘的な動物と考え、名前に選んだと考えられています。実際に猫が登場する昔話も数多く残されており、神秘的な話もたくさんあります。
■女性の名前にちなんでいたから
かつて、猫には女性の名前を付ける習慣があったのだとか。「おたま」という女性にちなんで「タマ」が普及したと考えることができます。それだけ猫が、その家に欠かせない存在であったのかもしれません。
猫の名前が「タマ」といわれる理由は諸説あるものの、正確なことはわかっていません。もし「タマ」という名前の猫を見つけたら、ぜひこれらの由来を思い出して、あらためて猫の良さを実感してみてはいかがでしょうか。
(ファナティック)