カスピ海ヨーグルトは料理にも使いやすい。マヨネーズ代わりに使ったお好み焼き

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以前コネタで、自宅で気軽にカスピ海ヨーグルトを作れる、ゆるキャラロボット(!?)「カスピくん」を紹介したが、カスピ海ヨーグルトといえば、腸内環境を整えるのに役立つといわれている。

近ごろは、大人はもちろん、子どもでも便秘に悩まされている人は多いという。先日、フジッコがカスピ海ヨーグルトに関するセミナーを開催。“うんち博士”とも呼ばれる、理化学研究所の辨野(べんの)義己先生が講演。現代の子どもたちの腸内環境や、うんちにまつわるアレコレを教えてくれた。

「便秘にならないためには、とにかく出す、いつでも出す、うんちがしたくなったら我慢しないでトイレに行くことが大切です」と辨野先生。
とくに子どもの場合、学校では恥ずかしいからと我慢してしまい、硬くなって出にくくなることもあるようだ。また、お肉が大好きなのに野菜を食べない、といった嗜好の偏りも便秘の原因になっているそう。

「毎日お通じがある、というのが腸内環境の第一歩。うんちを見ないで流してしまうのはもったいない。便所とは体からのお便りを受け取る、いわば、お便り所です」
さすが、うんち博士。言うことがうまい。

腸内環境の悪化は、肌荒れや病気の原因になったり、ストレスがたまったりと、悪いこと尽くめ。最近では脳と腸に相関関係があることもわかってきており、脳のルーツは「腸」だといってもよいほどだそう。
辨野先生も「腸が感情をコントロールし、脳の発達も左右しています。快眠は快腸から、です」と言い、いいウンチをデザインすることが大切だと強調。なお、理想のうんちとは、ほどよい硬さがあり(水分含量80%)、やや酸っぱさのある臭いで、あまり臭くはないもの。色は黄色〜黄褐色だという。

「よい腸内環境とは、善玉菌が増加すること。そのために重要なのがプロバイオティクスです」
プロバイオティクスとは生きたまま腸に届き、腸内細菌のバランスを整える微生物のことで、カスピ海ヨーグルトの乳酸菌であるクレモリスFC株もそれにあたる。昨今の研究で、さまざまな病気リスクを軽減する働きがあることもわかっているそうだ。

カスピ海ヨーグルトは、粘りが強く、酸味が少なく、なめらかなので料理に使いやすいのも特徴だ。セミナー当日は、料理研究家の村岡奈弥先生が、カスピ海ヨーグルトを使ったいくつかのレシピも紹介。調味料のような感覚で日々の料理に加えられるそうで、「調味料は“さしすせそ”ですが、ぜひ、“さ・し・す・せ・そ・ヨッ!”で覚えてください」と呼びかけていた。
実際、マヨネーズのかわりにカスピ海ヨーグルトを使ったお好み焼きなど数品を試食したが、酸味が控えめなので味も料理によくなじみ、クセもなく非常に食べやすかった。フジッコのサイトにもいろいろな料理メニューが紹介されているので参考にしてみては。

村岡先生いわく、夏は発汗や夏バテしやすく、水分不足から便を出す力が低下しがちとのこと。私もまずはトイレで便からの便りをしっかり受け取り、腸内環境を正しく把握したうえで、その改善に取り組んでみたい。
(古屋江美子)