日本生産性本部が今年の新入社員を対象に実施した意識調査によると、「条件のいい会社があればさっさと移る方が得だ」と考えている新入社員が10年ぶりに3割を超えたことが分かった。

 調査結果によると、「条件のいい会社があればさっさと移る方が得だ」と考えている新入社員は30.9%。前年に比べ4.9ポイント増加し、10年ぶりに3割を超えた。

 過去最高だった1999年(43.6%)に比べると10ポイント以上低い水準だが、2009年に過去最低の21.2%となって以降は増加傾向にある。

 また、「自分のキャリアプランに反する仕事を我慢して続けるのは無意味だ」と考えている新入社員が4人に1人(25.4%)となり、質問を開始した2006年以降で最も高い割合となっている。

 一方、「将来への自分のキャリアプランを考える上では、社内で出世するより、自分で起業して独立したい」は11.8%となり、過去最低となった。

 「今の会社に一生勤めようと思っている」は54.2%で2年連続で低下したものの、2009年から6年連続で5割を超えている。

 「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」は50.1%で、質問を開始した過去4年で最も低い割合となったが5割を超えており、海外勤務に応じたい理由は「視野を広げたい」(40.6%)、「国内では経験できない仕事に挑戦してみたい」(26.9%)など前向きな姿勢が見られる。

 調査は、日本生産性本部の新入社員教育プログラム等に参加した今年の新入社員1761人から回答を得た。

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