ガードナーが語る田中に対する率直な印象

 ブルージェイズとのメジャーデビュー戦で初勝利を挙げたヤンキース田中将大投手が名門の次期キャプテン候補にも挙げられるブレット・ガードナー外野手から絶賛された。ニューヨーク・ポスト紙のインタビューに応じたガードナーは1試合投げ抜いた田中に対する率直な印象を口にしている。

「彼はプロフェッショナルだ。口には出さないけれど、自信を漂わせている。素晴らしいシーズンを送ると思っている。彼はすでに磨かれている。投球フォームも素晴らしい。すべてがすごくスムーズなんだ。打者にボールを見せないようにするのも、すごくうまい。彼とは対戦したことないけれど、外野から見ている限り速球は(局面に応じて)もう一段階ギアが上げられるようにも見える。本当にいい球種を持っている」

 まだ上手く英語を話せず、物静かな印象のある田中だが、その背中から漂ってくる確かなオーラや雰囲気は同僚にも伝わっているようだ。

 2005年にヤンキースにドラフト指名された生え抜きのガードナーは、今年2月に4年契約5200万ドルで契約を延長したばかり。今季限りで現役引退を表明しているデレク・ジーター遊撃手の将来的な後継者という期待も集まっている。イチロー外野手とポジションを争う立場だが、今季は4試合に先発。14打数4安打で打率2割8分6厘と貧打のチームではまずまずの結果を残している。

 ピンストライプの名門での流儀についての質問には、「全力でプレーし、グラウンドの内外関係なく正しい振る舞いをしなければいけない。チームの勝利のために自分の立場でできる限りのことをする」と語っており、田中にとっても模範解答になるだろう。頼もしい同僚が、田中のメジャー1年目をサポートする。