厚生労働省がまとめた労働者派遣事業報告の集計結果によると、2012年度の派遣労働者は前年度比6.3％減の245.1万人で、4年連続の減少となったことがわかった。

　派遣労働者の内訳は、一般労働者派遣事業の「常時雇用労働者」が53.6万人（前年度比4.7％減）、「登録者」が163.1万人（同8.0％減）、特定労働者派遣事業の「常時雇用労働者」が28.4万人（同1.3％増）となっている。

　派遣先件数は76万件（前年度比8.1％増）で、4年ぶりに増加した。一般労働者派遣事業が65.0万件（同8.1％増）、特定労働者派遣事業が11.1万件（同8.2％増）ともに増加している。

　労働者派遣事業の年間売上高は5兆2445億円（前年度比0.1％減）で、過去2年とほぼ同じ水準。一般労働者派遣事業が3兆7161億円（同0.6％減）、特定労働者派遣事業が1兆5283億円（同1.0％増）で、特定労働者派遣事業が4年ぶりに増加に転じた。

　派遣料金（8時間換算）は、一般労働者派遣事業が1万7106円（前年度比0.2％減）、特定労働者派遣事業が2万3638円（同1.3％減）。

　派遣労働者の賃金（8時間換算）は、一般労働者派遣事業が1万1684円（前年度比0.8％減）、特定労働者派遣事業が1万5337円（同2.2％減）となっている。

　集計結果は、一般労働者派遣事業1万8862事業所、特定労働者派遣事業5万6491事業所の状況をまとめた。

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