日本人材派遣協会の労働者派遣事業統計調査によると、昨年は派遣社員数がほぼ横ばいで推移したことがわかった。

　2013年の派遣社員実稼動者数（月平均）は前年比99.4％となった。四半期ごとに前年同期比を見ると、1〜3月期は98.6％、4〜6月期は97.8％、7〜9月期は100.4％、9〜12月期100.9％と、ほぼ横ばいで推移した。

　実稼動者数は、08年43.0万人から09年35.0万人に大きく減少した後、10年31.0万人、11年29.6万人、12年28.6万人、13年28.4万人と、減少傾向に歯止めが掛かりつつある。

　13年10〜12月期の派遣社員実稼動者数は28万7751人だった。地域別に前年同期比を見ると、南関東（102.7％）、九州（102.4％）が増加、近畿（100.0％）が横ばい、北関東・甲信（99.6％）、東海（98.5％）、北海道（97.1％）、中国（97.0％）、東北（94.7％）、北陸（94.3％）、四国（93.4％）が減少となった。

　業務別に見ると、「一般事務」（124.9％）、「情報処理システム開発関係」（112.2％）が大きく伸びた。「一般事務」の11月の実稼動者数（6万864人）は2008年以降で最高。

　紹介予定派遣の実稼動者数は前年同期比123.0％で5期連続の増加、成約件数は同133.2％で10期連続の増加。日雇い派遣の実稼動者数は前年同期比100.3％だった。

　調査は、労働者派遣事業を行う504事業所を対象に実施した。

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