“400戦無敗の男”が影響を受けた本とは? ヒクソン・グレイシーインタビュー(2)
出版界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』!
第52回目となる今回は、“400戦無敗の男”の異名を持つ伝説の柔術家ヒクソン・グレイシー氏が登場。
日本で3年ぶりとなる新刊『心との戦い方』(新潮社刊)は、自身の半生をたどりながら、アクシデントでも冷静でいられる心を強く持つ方法、ベストを尽くすことの大切さなどを説いた一冊で、ヒクソン氏がこれまで戦ってきた相手についても語られているのがポイントです。
そんな格闘家・ヒクソン・グレイシー氏のインタビュー、後編では影響を受けた3冊の本をピックアップしてもらっています。
(インタビュー/新刊JP編集部・金井元貴、以下敬称略)
◇ ◇ ◇
■ヒクソン・グレイシーに影響を与えた3冊の本とは?
―この本の最後には、長男のホクソンの死について、ヒクソンの想いが書かれています。私も読んでいて悲しみに包まれました。しかし、ホクソンはあなたを生まれ変わらせてくれた部分があるのではないかと感じます。本当に人生に必要としていたものを気づかせてくれたのではないでしょうか。
ヒクソン「どちらかというと、私は生まれ変わらなければいけなかったのだと思います。あの傷ついたままの状態では、私は生き残ることはできなかったでしょう。そこで気づかされたのです。今の人生を幸せに生きよう、と。より幸せになろう、と。だから、あなたの言うことは間違いではありません」
―本書には、家族に囲まれて育ち、そして家族とともに人生を歩むヒクソンの姿がありました。ヒクソンにとって、家族とはどのような存在ですか?
ヒクソン「家族は人間としての基礎をつくるために、とても大事な存在だと思います。やがては成長し、その家から巣立って、自分の家族をつくることになるでしょう。でも、その礎は、やはり家族に囲まれて育つことでつくられるものだと思います。それだけ家族は大事な存在です」
―現役を終えた今、グレイシー柔術の後継者たちに期待することはありますか?
ヒクソン「もちろんこの一族の使命を次のジェネレーションに継承させていってほしいという気持ちはあります。ただ、そこに過剰な期待をすることはありません。
例えば、私に甥が2人いて、1人はファイターになり、1人は医者になったとしましょう。そうしたら、私は2人とも同じくらいリスペクトします。格闘家を目指すからといって、一人だけに期待をかけることはありません。私が何に期待をしているかというと、どんな道でもベストを尽くして幸せになってほしいのです。私が通った道を幸せそっちのけで進んでほしくないのです」
―最終的にはベストを尽くして幸せになることが大事なんですね。
ヒクソン「その通りです」
―このインタビューでは、毎回同じ質問をしています。それは、人生で影響を受けた本を3冊ピックアップしてほしいということです。ヒクソン、いかがですか?
ヒクソン「そうですね…。まずは“Shogun”です。続いて、“The Art of War”。中国の孫子が書いた本です。そして最後に“The Art of Peace”です。また、『星の王子さま』も影響を受けています。この4冊から、3冊チョイスしてください。どれでも大丈夫ですよ(笑)」(※1参照)
―では、最初に挙げられた3冊をピックアップしますね。
ヒクソン「わかりました」
―最後にヒクソン・グレイシーファンの皆さんに、メッセージをお願いします。
ヒクソン「この本を出版できて、とても嬉しいです。私はこの本が読者に人生にプラスの影響を与えられることを信じていますし、その結果、多くの人が幸せになれば光栄です。
これまで、柔術を教えることによって身近にいる人に影響を与えることができました。でも、こうした本を通して、遠く離れた人にも影響を与えることができるのは私にとってとても新鮮なことです。この本を読んで、読者の皆さんの人生がよりよりものになることを願っていますし、そのお手伝いができれば私はすごく嬉しく思います」
【さらにインタビュー特別編も! 近日配信予定】
◇新潮社 ヒクソン・グレイシー『心との戦い方』特設サイト
http://www.shinchosha.co.jp/blog/special/506531.html
※1・・・ヒクソン・グレイシー氏が選んだ3冊
“Shogun”…ジェームズ・クラベル作の小説で、1600年の日本が舞台。
“The Art of War”…中国の軍事思想家・孫武が記したといわれる『孫子の兵法』
“The Art of Peace”…日本の武道家で、合気道の創始者として知られる植芝盛平が書いた本。
第52回目となる今回は、“400戦無敗の男”の異名を持つ伝説の柔術家ヒクソン・グレイシー氏が登場。
日本で3年ぶりとなる新刊『心との戦い方』(新潮社刊)は、自身の半生をたどりながら、アクシデントでも冷静でいられる心を強く持つ方法、ベストを尽くすことの大切さなどを説いた一冊で、ヒクソン氏がこれまで戦ってきた相手についても語られているのがポイントです。
そんな格闘家・ヒクソン・グレイシー氏のインタビュー、後編では影響を受けた3冊の本をピックアップしてもらっています。
(インタビュー/新刊JP編集部・金井元貴、以下敬称略)
■ヒクソン・グレイシーに影響を与えた3冊の本とは?
―この本の最後には、長男のホクソンの死について、ヒクソンの想いが書かれています。私も読んでいて悲しみに包まれました。しかし、ホクソンはあなたを生まれ変わらせてくれた部分があるのではないかと感じます。本当に人生に必要としていたものを気づかせてくれたのではないでしょうか。
ヒクソン「どちらかというと、私は生まれ変わらなければいけなかったのだと思います。あの傷ついたままの状態では、私は生き残ることはできなかったでしょう。そこで気づかされたのです。今の人生を幸せに生きよう、と。より幸せになろう、と。だから、あなたの言うことは間違いではありません」
―本書には、家族に囲まれて育ち、そして家族とともに人生を歩むヒクソンの姿がありました。ヒクソンにとって、家族とはどのような存在ですか?
ヒクソン「家族は人間としての基礎をつくるために、とても大事な存在だと思います。やがては成長し、その家から巣立って、自分の家族をつくることになるでしょう。でも、その礎は、やはり家族に囲まれて育つことでつくられるものだと思います。それだけ家族は大事な存在です」
―現役を終えた今、グレイシー柔術の後継者たちに期待することはありますか?
ヒクソン「もちろんこの一族の使命を次のジェネレーションに継承させていってほしいという気持ちはあります。ただ、そこに過剰な期待をすることはありません。
例えば、私に甥が2人いて、1人はファイターになり、1人は医者になったとしましょう。そうしたら、私は2人とも同じくらいリスペクトします。格闘家を目指すからといって、一人だけに期待をかけることはありません。私が何に期待をしているかというと、どんな道でもベストを尽くして幸せになってほしいのです。私が通った道を幸せそっちのけで進んでほしくないのです」
―最終的にはベストを尽くして幸せになることが大事なんですね。
ヒクソン「その通りです」
―このインタビューでは、毎回同じ質問をしています。それは、人生で影響を受けた本を3冊ピックアップしてほしいということです。ヒクソン、いかがですか?
ヒクソン「そうですね…。まずは“Shogun”です。続いて、“The Art of War”。中国の孫子が書いた本です。そして最後に“The Art of Peace”です。また、『星の王子さま』も影響を受けています。この4冊から、3冊チョイスしてください。どれでも大丈夫ですよ(笑)」(※1参照)
―では、最初に挙げられた3冊をピックアップしますね。
ヒクソン「わかりました」
―最後にヒクソン・グレイシーファンの皆さんに、メッセージをお願いします。
ヒクソン「この本を出版できて、とても嬉しいです。私はこの本が読者に人生にプラスの影響を与えられることを信じていますし、その結果、多くの人が幸せになれば光栄です。
これまで、柔術を教えることによって身近にいる人に影響を与えることができました。でも、こうした本を通して、遠く離れた人にも影響を与えることができるのは私にとってとても新鮮なことです。この本を読んで、読者の皆さんの人生がよりよりものになることを願っていますし、そのお手伝いができれば私はすごく嬉しく思います」
【さらにインタビュー特別編も! 近日配信予定】
◇新潮社 ヒクソン・グレイシー『心との戦い方』特設サイト
http://www.shinchosha.co.jp/blog/special/506531.html
※1・・・ヒクソン・グレイシー氏が選んだ3冊
“Shogun”…ジェームズ・クラベル作の小説で、1600年の日本が舞台。
“The Art of War”…中国の軍事思想家・孫武が記したといわれる『孫子の兵法』
“The Art of Peace”…日本の武道家で、合気道の創始者として知られる植芝盛平が書いた本。