中国メディア・中国新聞社は19日、7月に米サンフランシスコでアシアナ航空旅客機が着陸失敗した際、機外に避難した中国人女性を消防車がはねて女性が死亡した事故で、運転していた消防隊員が不起訴になったと報じた。

 記事は、カリフォルニア州サンマテオ郡の検察官が現地時間18日午前に「航空機事故の救援において刑事責任を負うべき者はいない。中国人女性の死は交通事故であり、消防隊員は刑法に違反しておらず、刑事責任はない」と発表したことを伝えた。

 この検察官はさらに、「消防隊員や警察官は事故発生当時、生命の危険を冒しながら非常に混乱した事故現場で数百人の命を救うなど、並々ならぬ努力をした」とコメントした。

 7月6日午前11時27分に発生したアシアナ機214便ボーイング777型機着陸失敗事故では、中国人女性3人が死亡し、180人以上が負傷した。事故後の調査により、死亡した女性の1人は機内から脱出後消防隊員によって左翼側に誘導されたが消火活動の泡に覆われてしまい、そこにやってきた消防車にはねられて死亡したことが明らかになった。(編集担当:今関忠馬)