「放射能怪談」広まるも…日本を訪れる韓国人観光客数は堅調

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韓国のインターネット上で、日本の福島第一原発事故に関する「放射能怪談」が拡散している。

「日本の国土の半分以上が高濃度の放射能に汚染された」
「韓国政府が魚類価格を引き下げるため1兆2000億ウォンを投入して日本の被爆魚を購入した」
などと根も葉もないうわさがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を中心に出回り、韓国国民の不安をあおっているという。

だが、今のところ、増加傾向にある韓国人旅行者数に変化はないようだ。日本の観光庁が5日に明らかにした内容によると、今年2月に日本を訪れた韓国人旅行者は23万4390人で、福島第一原発事故が起きる直前の2011年2月を1.12%上回った。これは原発事故や尖閣諸島問題の影響で減少が続く中国人旅行者数とは大きく異なる。同じ今年2月に日本を訪れた中国人旅行者は、2年前より23.2%減少した8万903人足らずだ。

韓国人旅行者数は原発事故直後に一旦は減少したが、1年後の2012年3月には例年の水準まで持ち直し、同年4月には前年比139%増となった。ネット上では放射能汚染に関する悪いうわさが拡散しているが、例え耳にしても気に留めない人が多いのかもしれない。

ネットユーザーには、「わが国民はなんでもすぐに忘れてしまう」、「安全不感症」などと安全に対する危機感が足りないと指摘するコメントや、「韓国人はお金が最優先。円安だから旅行者が激増しているのだろう」などと円安の魅力には敵わないといった意見もあった。

・参照:マネートゥデイ

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